この記事では、「理想」と「希望」の違いを分かりやすく説明していきます。
「理想」とは?
「理想」は「りそう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人が心で求めている、そうあって欲しいと思う程最高の状態」という意味で、ずっと追い求めているこれ以上ないほど完全な状態のことを言います。
2つ目は「理性で考えられる完全な状態」という意味で、常識的に考えてこれ以上のものはないと思う状態を言います。
3つ目は「実現させたいと願う最も高い目標」という意味で、自分が目指している最も高い状態のことを言います。
上記に共通するのは「これ以上ないと思う状態」という意味です。
「理」は「ことわり」とも読み「ものごとに備わった筋道」という意味、「想」は「おもう」とも読み「心に思い浮かべる考え」という意味、「理想」で「心に思い浮かべる、筋道の備わった考え」になります。
「理想」の使い方
「理想」は「人が心で求めている、そうあって欲しいと思う程最高の状態」「理性で考えられる完全な状態」「実現させたいと願う最も高い目標」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「理想だ・である」「理想が高い・低い」「理想の人」などと使われます。
基本的に、心に思い描く自分の願いの中でも、それ以上ないという完全な状態に使われる言葉です。
「希望」とは?
「希望」は「きぼう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あることの実現を願うこと」という意味で、是非そうあって欲しいと思うことを言います。
2つ目は「将来に対する期待」という意味で、将来的に良いことが起きると見通しを立てることを言います。
上記に共通するのは「将来に期待する」という意味です。
「希」は「まれ」「のぞむ」とも読み「こいねがう」という意味、「望」は「のぞむ」とも読み「待ちのぞむ」「願う」という意味、「希望」で「待ち望みこいねがうこと」になります。
「希望」の使い方
「希望」は「あることの実現を願うこと」「将来に対する期待」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「希望だ・である」「希望する・した」「希望がある・ない」などと使われます。
基本的に、将来あることが実現して欲しいと望み、期待することに使われる言葉です。
「理想」と「希望」の違い
「理想」は「心に思い描く自分の願いの中でも、それ以上ないという完全な状態」という意味です。
「希望」は「将来あることが実現して欲しいと望み、期待すること」という意味です。
「理想」の例文
・『婚活を続けてやっと理想の相手に巡り合えた』
・『お局様は私の理想の先輩です』
・『理想が高すぎて中々転職先が見つからない』
・『もっと駅に近い物件の方が理想的です』
「希望」の例文
・『彼女は希望していた会社に採用された』
・『事務職を希望していたが営業職にされた』
・『なるべく多くの人の希望を聞いて決めるべきだ』
・『コロナの治療薬が開発されて将来に希望が見え始めた』
まとめ
今回は「理想」と「希望」について紹介しました。
「理想」は「心に描く完璧な状態」、「希望」は「実現して欲しいと思うこと」と覚えておきましょう。