「温める」とは?
みなさんは「温める」という言葉を知っているでしょうか。
日常生活を通じて、「温める」という言葉をいつの間にか使っているのではないでしょうか。
「温める」は「あたためる」と読みます。
「温める」には、「物の温度を高めて温かくする」という意味があります。
例えば、買い置きのパンが冷たい時、このまま食べたくないと思うのではないでしょうか。
そこで、レンジを使ったパンの温度を高めて、温かくしようとします。
このような行為を「温める」といい、「パンを温める」と表現します。
また、冬の寒い日は、手足が冷たくなってしまいます。
そのため携帯用回路などを使って、手の温度を高めて、温かくしようとします。
このような行為も「温める」「手を温める」と言います。
「暖める」とは?
一方の「暖める」にはどのような意味があるでしょうか。
「暖める」は基本的に「温める」の一種で、場合によっては「温める」という表記ですべてを表現することもできます。
あえて「暖める」という言葉を使う時は、「気温を上げる」という意味があります。
適度に感じる程度に「気温を上げる」時に、「暖める」という言葉を使います。
「温める」と「暖める」の違い
「温める」と「暖める」には、どのような意味の違いがあるでしょうか。
「暖める」の欄で説明したように、「暖める」は「温める」の中に含まれる言葉です。
気温をほどよく上げることに対しては、「暖める」という言葉を使う慣例があります。
このように「温める」には「温度を高めて温かくする」という意味があり、その中でも気温に関してだけは、「暖める」という言葉を使うと覚えておきましょう。
どっちの「あたためる」が正しいの?具体的な使用例
続いて「温める」と「暖める」を使い分けるための、具体的な使用例を見て行きましょう。
どっちの「あたためる」を使えばいいか、クイズ形式で紹介して行きます。
「昨日の残り物のカレーライスを『あたためる』」
この例文の「あたためる」は、「温める」「暖める」のどちらを使えばいいでしょうか。
正解は「温める」になります。
この例文はカレーライスという物の温度を高くするという意味があるため、「温める」という表現をするのが正解です。
「部屋の気温が寒いので、ストーブをつけて『あたためる』」
こちらの例文の「あたためる」は、「温める」「暖める」のどちらを使えばいいでしょうか。
正解は「暖める」になります。
部屋の気温を上げるため、「暖める」という言葉を使うようにしましょう。
「冬になったので、エアコンを調節し、ビニールハウスの中を『あたためる』」
この例文の「あたためる」も「暖める」が正解になります。
ビニールハウスの室温を上げる時は「暖める」という言葉を使うようにしましょう。
「温める」の対義語
「温める」の対義語は、どのような言葉がふさわしいでしょうか。
「温める」の反対の意味を持つのは、「冷やす」になります。
「冷やす」には、「冷えるようにする」という意味があり、「冷える」には、「温度が下がって冷たくなる」という意味があります。
「暖める」の対義語
最後に「温める」の対義語を紹介します。
「温める」の対義語は、「下げる」になります。
「温める」は気温や室温を「上げる」ため、その反対の意味は気温や室温を「下げる」という言葉になります。
また「暖房」の反対の意味の言葉は「冷房」になります。
「暖房」は「室温を温めること」という意味があり、「冷房」には、「室内の温度を、外の気温より冷やすこと」という意味があります。