この記事では、「程度」と「度合い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「程度」とは?
「程度」は、対象となる者の状態がどのようであるかを示す言葉です。
例えば、「その程度」という言葉は、実は程度が低いことを示しており、状態が大したことはないと言われています。
ここで言われている状態は、「その程度」であれば、実力ことを指しており、実力が不足していることを表しているのです。
「度合い」とは?
「度合い」は、「程度」が対象となる者の状態であるに対し、状態が変化することを「度合い」と呼びます。
例えば、湯加減の「度合い」はどうかというのは、湯加減の状態の変化がどうであるかを述べており、対象となる者が熱いといえば冷ます、ぬるいといえば火を強くして沸かすという基本原則で表すことが可能なものを「度合い」と呼びます。
その為、「度合い」は変化するものに対しては使用できますが変化しない物、プラスチックの「度合い」はどうかという言葉はありません。
逆に水であれば、腐敗しますが、プラスチックの場合、長期に至り形をとどめるため、即座に変化をすることはなく水のように腐り落ちることもありません。
「程度」と「度合い」の違い
「程度」と「度合い」の違いは、対象となる者の状態を示すか、状態が変化したことを示すかです。
「度合い」は変化するものに対して使用可能で、お湯の「度合い」のように何か力が加わり変化すれば変化を「度合い」という言葉で示せます。
「程度」は、状態がどうであるかを示すにすぎませんん。
「程度」の例文
・『貴様の実力はその程度か』
この例は、対象となる者実力が比較社から見て自分よりも劣っていることを示しています。
「程度」は、対象となる者の状態を示すため、このケースでは自分よりも格下だと言ってのけています。
「度合い」の例文
・『お湯の度合いはどうか』
この例は、お湯の状態の変化がどうであるかを述べています。
対象が熱いといえば、冷やす、ぬるいといえば温めるのが「度合い」で変化するものに対してのみ「度合い」という言葉で状態は変化すると言うのです。
まとめ
「程度」と「度合い」の違いは、今ある状態そのものを指すか、変化する状態そのものを指すかです。
変化する状態とは、温度変化や価格変化などのように変化するもので、元の状態と異なるものに変わることです。
変化するものは大抵、「度合い」でどのように変化したか、もしくは変化してほしいかを言うことができます。
しかし、程度は、状態を固定しており、変化しません。
その為、変化を促したい場合、「程度」よりも「度合い」や「加減」と言いう言葉を用いて変化を促す、もしくは変化してほしいことをお願いするのが良いでしょう。
なお、程度は、言い方によっては相手を自分よりも下であるということに繋がりかねず、あまり良い表現ではないです。
例えば、その「程度」の実力等、相手の実力がそのままを維持しており成長する見込みがないと言い切っていますのであまり望ましい表現法ではありません。