「蘊蓄」と「含蓄」の違いとは?分かりやすく解釈

「蘊蓄」と「含蓄」の違いとは?違い

この記事では、「蘊蓄」「含蓄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「蘊蓄」とは?

蘊蓄とは、うんちくという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を目にすれば直ぐに分かる事ですが、積み蓄えるとか物事の奥底を意味する蘊の漢字に、多くの物を一箇所に集めるといった意味の蓄の漢字を付け加える事で誕生した言葉となっています。

だからこそ蘊蓄は、蓄えた深い学問や知識、物を蓄えておくといった意味を表すのです。


「蘊蓄」の使い方

蘊蓄は、蓄えた深い知識といった意味を示す際に使われる事が多い言葉となっています。

例えば深い知識を駆使して、物事を分かり易く説明する人物に対し、蘊蓄がある、という言葉で表す事が多いです。

同様にテレビ等では、雑学の知識が豊富な人物に対しても、蘊蓄がある、という表現で表す事が少なくありません。


「含蓄」とは?

含蓄とは、がんちくという読み方をする言葉となっています。

文字で表現されたこの言葉を見れば一目瞭然ですが、内部にふくみ持つとか口の中にふくむ等の意味がある含の文字に、1つの所に集めるといった意味を有する蓄の文字を付け足す事で成立している言葉です。

そのため含蓄は、内部に含み持つとか言葉等の表面に現れない深い意味といった意味を表します。

「含蓄」の使い方

含蓄は、文章や小説等の作品に対して表面的には表現されない意味合いを聞き手や読み手が感じる事を、表すために用いられる事が多い言葉です。

要するに表面的ではなく、奥深さを感じさせるものに対し、用いるべき言葉となっています。

具体的には、含蓄のある、といった形で表現される事が少なくありません。

「蘊蓄」と「含蓄」の違い

蘊蓄と含蓄は見比べれば直ぐに、最初に付く文字が蘊か含かの違いがある事を見付ける事が出来ます。

ですが次に付く文字がどちらも蓄なので混同してしまい、使い分けの際に思わず迷ってしまう人も珍しくないです。

ただし蘊蓄は、蓄えた深い学問の知識や豊富な雑学の知識といった意味を表す際に使用される言葉となっています。

一方の含蓄は、話や小説等の作品で表面的には表現されていない奥深い意味を感じ取れるといった意味を表す際に用いられる事が多い言葉です。

この様に意味を理解すれば、使い分けで迷う事はありません。

「蘊蓄」の例文

・『彼はワインに関する蘊蓄をいちいち語りたがる癖があります』
・『この店のカウンター席では、料理人から料理に関する蘊蓄を聞く事が出来ます』

「含蓄」の例文

・『童話や昔話は、含蓄のある話が非常に多いです』
・『この曲はテンポも良いけど、何より含蓄のある歌詞が素晴らしい』

まとめ

2つの言葉は2文字目に同じ蓄の文字が付くものの、最初に付くのが蘊と含という明確な違いがあります。

なので表す意味合い自体も、違っているのです。

まず蘊蓄ですが、学問や雑学等に関する知識が深かったり豊富である事を表す際に用いるべき言葉となっています。

対する含蓄は、話や作品において表面に現れないものの、深い意味合いを含んでいる事を表す際に使うべき言葉です。

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