この記事では、「柔術」と「ブラジリアン柔術」の違いを分かりやすく説明していきます。
「柔術」とは?
柔術とは武器を使わずに相手を攻撃したり防御をするための技になり、日本古来の武術を指します。
また、相手を殺傷せずに捕まえたり自分自身の身を護る方法で、他国の武術とは異なっていることが特徴です。
柔道は柔術を改良したものになりますが、柔道着の袖や裾は大きめの作りになっています。
しかし、柔術はゲーム性が高く細身の人でも楽しみやすく、体でするチェスやパズルゲームとも言われていることが特徴です。
最近では柔術といえばブラジリアン柔術を指すことが多く、日本国内においては柔道の名前になっています。
本来の柔術は短刀などの短い武器を使った攻防の技法を参考に、素手で自分自身の身を護れるように様々な技が生み出されています。
柔術は突く、蹴る、投げる、組み伏せる、絞める、逆を取るなどの攻撃があり、武器を使わずに自分自身を護る護身術としても有名です。
また、相手を打ち負かすことではなく自分自身を護ることが最優先になり、技は基本的に護身術を主体としています。
「ブラジリアン柔術」とは?
ブラジリアン柔術は名前の通りブラジルで誕生した柔術であり、寝技の組み技が主体です。
また、護身術では立ち姿勢による不意打ちの状況での技が中心で、柔術よりも多くの技があります。
技は何でもありのため打撃や投げ技、固め技などの技術を駆使し、何でもありのルールで試合を行うことが特徴です。
ブラジリアン柔術は20世紀初頭に登場し、嘉納治五郎氏に柔道を学んだ前田光世氏が高い技術を認められてブラジルで広めたことがきっかけです。
カーロス・グレーシー氏は前田氏に柔術を直接学び、体格や力の上で劣る相手でも勝てるように改変しました。
ブラジリアン柔術は目つぶしや噛みつき以外なら何でもありのルールで、試合をするときに道着を着けることが必要です。
試合時間は年齢や帯によって異なり、5分から10分になります。
「柔術」と「ブラジリアン柔術」の違い
柔術はあくまでも日本古来の護身術のことになり、ブラジリアン柔術はブラジルで改良されたものになります。
「柔術」の例文
・『柔術は日本古来の武道であり、武器を使わずに正々堂々と勝負できることが特徴だ。』
・『柔道の基本は柔術にあり、日本の国技としてオリンピックでも注目されている。』
「ブラジリアン柔術」の例文
・『ブラジリアン柔術は柔道に改良を加えたものになり、何でもありのルールのため技が多いことが特徴だ。』
・『ブラジリアン柔術は柔道に比べて怪我のリスクが小さく、近年では若い女性を中心に人気がある。』
まとめ
ブラジリアン柔術は柔術よりも技が多く幅広く戦えるため、初心者にも敷居が低く長く続けやすいことが特徴です。