この記事では、「恵方巻き」と「海苔巻き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「恵方巻き」とは?
節分の日に、その年の恵方を向いて食べる太巻きのことです。
恵方とは、その年の十干によって決められる、よいとされる方角をいいます。
たとえば、甲の年は東北東、乙の年は西南西となります。
この太巻きには、7種類の具材が使われることが一般的です。
7種類の具材に決まりはありませんが、よく使われるものには、かんぴょう、キュウリ、厚焼き玉子、アナゴ、桜でんぷん、シイタケ煮があります。
これ以外にも、エビ、イクラ、マグロ、シソ、ショウガなど、さまざまな具材が使われます。
具材は7種とは限らず、5種、11種などもあります。
いつから食べられるようになったのかは定かではありません。
もともとは大阪で食べられており、全国展開しているコンビニやスーパーが売り出したことで、全国に広がったといわれています。
「恵方巻き」の使い方
節分の日に恵方を向て食べる太巻きを指して使用する言葉です。
節分の日以外に食べる太巻きは、この名で呼びません。
具材が7種類のものが多いですが7種でなくても、またどのような具材を使用していても、節分に恵方を向いて食べる太巻きは、この名で呼びます。
「海苔巻き」とは?
「海苔巻き」には2つの意味があります。
ひとつは、海苔で食べものを巻くこと、また巻いた食べものです。
巻くとは、渦巻き状にすることや、ゆるみのないように絡ませることをいいます。
おにぎりは、飯に海苔を巻いたもので、「海苔巻き」の一種になります。
もう一つの意味は、海苔の上に酢飯と具材をのせ、巻いた食べものです。
寿司のかっぱ巻き、軍艦巻き、かんぴょう巻などがこれにあたります。
巻かれる具材はさまざまで、キュウリ、かんぴょう、厚焼き玉子、うなぎ、チーズなどが使用されます。
「海苔巻き」の使い方
海苔で巻いた食べものを指して使用する言葉です。
寿司の巻物を指して使用することが多いです。
「恵方巻き」と「海苔巻き」の違い
どちらの言葉も、海苔で巻いた食べものを指しているのですが、それぞれが指しているものは異なります。
「恵方巻き」は節分の日にその年の恵方を向いて食べる太巻きだけを指して使用する言葉です。
節分以外に食べる太巻きは、この名で呼びません。
「海苔巻き」は海苔で巻いた食べものです。
時期に関係なく、この名で呼びます。
「恵方巻き」の例文
・『恵方巻を5本買った』
・『恵方巻を頬張る』
・『魚介類を使った恵方巻』
・『豪華な恵方巻』
「海苔巻き」の例文
・『海苔巻きを作る』
・『回転寿司屋で海苔巻きを注文する』
・『厚焼き玉子を使った海苔巻きが好き』
・『キュウリを使った海苔巻きばかり食べる』
まとめ
どちらの言葉も海苔で巻いた食べものを指していますが、特定の日に食べるものを指しているのか、それ以外の日に食べるものも指しているのかという点に違いがあります。