この記事では、「官房長官」と「幹事長」の違いを分かりやすく説明していきます。
「官房長官」とは?
官房長官は内閣官房長官のことを指し、内閣の補助機関における最高責任者になります。
役割は内閣総理大臣を直接的に補佐することになり、支援をしながら様々な業務を行います。
内閣官房の事務は行政府のほぼすべての領域に及び、それを統括することになります。
職務は以下のようなものがあり、内閣の諸案件について行政各部に調整、諸案件について国会各会派との調整、内閣の取り扱う重要事項や様々な事態に対する政府としての公式見解などを発表です。
執務室は総理大臣官邸5階で、特別職の国家公務員である国務大臣秘書官1人が割り当てられています。
また、各省庁からの出向者が秘書官事務取扱として複数名割り当てられ、希望に応じて特別職の大臣補佐官1人を補佐にさせることが可能です。
閣議では進行係を務める重要な役割があり、中継などで目にすることも多くなります。
「幹事長」とは?
一般的に幹事長といえば自由民主党幹事長になり、総務会長、政務調査会長、選挙対策委員長とともに総裁を補佐します。
幹事長は党のナンバー2とされ、最高責任者である総裁が内閣総理大臣であれば代行として党務全般を担当する仕組みです。
また、自民党における幹事長は党の参議院議員団に関する党務について担当し、任期は1年になっています。
「官房長官」と「幹事長」の違い
「官房長官」は内閣総理大臣が任命し、総理大臣の片腕としての役割があります。
仕事内容は内閣の行政各省庁や国会会派との調整役のほか、政府の重要事項や公式見解を発表する政府報道官や広報役があります。
「幹事長」は幹部のトップのことになり、党首や代表の補佐的な役割をしています。
しかし、副代表や副総裁よりも上になるため、官房長官よりも権限が強くなります。
このため、「官房長官」と「幹事長」は仕事内容や役職などが大きく異なり、別物だと考える必要があります。
官房長官は補佐役になりますが幹事長は内閣総理大臣に次ぐナンバー2の役職になり、裏で実権を握っている存在です。
「官房長官」と「幹事長」は共通点は内閣総理大臣を支えることですが、役職や仕事内容などは大きく異なっています。
また、「幹事長」は内閣総理大臣よりも年齢が上で権限が強いですが、「官房長官」はあくまでも補佐役といった位置づけです。
「官房長官」の例文
・『官房長官は加藤勝信氏から松野博一氏に代わり、岸田文雄氏のカラーが出た感じだ。』
・『官房長官はテレビ中継でのインタビューで見かけ、重要な役割をしていると感じる。』
「幹事長」の例文
・『岸田内閣になり幹事長の名前が注目されていたが、甘利明氏に決まった。』
・『幹事長は党の組織を掌握し、影のトップという感じだ。』
まとめ
この記事では、「官房長官」と「幹事長」の違いを、解説してきました。
お分かりになったように、「官房長官」と「幹事長」は全く違うものです。