信頼できる人や頼りがいのある人の条件のひとつに「経験豊富」が挙げられます。
リーダーや指導役になるための必須条件でもありますが、具体的にはどのようなことを指しているのでしょうか。
今回は、「経験豊富」の意味と要似た表現について解説します。
「経験豊富」とは?意味
「経験豊富」とは、「いろいろ経験している」という意味の言葉です。
「経験豊富」の概要
「経験豊富」の「豊富」とは「豊かであるさま」つまり「物事の量が多い」という意味の言葉です。
「豊かな経験を積んでいる」というのが「経験豊富」の意味合いであり「過去の積み重ねが多く実体験を積んでいろいろなことを学んでいる」こと指す言葉として使われています。
基本的には肯定的な意味合いで使われる言葉で、「経験を積んでいるおかげでさまざまな事態に対して慌てることなく適切に対処できる」というような優秀さを表す文脈で用いられます。
スペックや成績など現時点の能力だけではなく過去の蓄積という一朝一夕に修得することができないことに対する信頼を強く表現する言葉です。
「経験豊富」の言葉の使い方や使われ方
・経験豊富なところを買われてリーダーに指名された。
・彼は経験豊富なので任せても大丈夫だろう。
・経験豊富な人材をヘッドハンティングする。
・世界を飛び回って活躍した経験豊富な料理人。
「経験豊富」の類語や言いかえ
・ベテラン
「長い期間その物事に関わり経験を積んでいる人」という意味の言葉です。
実体験の積み重ねを意味する言葉で時間的な関わりの長さとその間に積んだ経験の質的な高さを表します。
どちらかと言うと時間的な要素が強くある程度の期間物事に関わっている人は自動的にベテランとして扱われますが、必ずしも実力を証明するものではなく経験は重ねていても技術や腕前はそれなりというケースも見られます。
「経験豊富」にはさまざまな経験を積んでいるという幅広いニュアンスが含まれるのに対し、こちらはひとつの物事に専念して経験を重ねてきたというニュアンスが強調されています。
意味合いとしては非常に近く「経験豊富なベテラン」のように過去の経験が多いことを強調するために重ねて使われることもありまうs。
・百戦錬磨
「多くの戦いをくぐり抜け実力を磨いてきた優れた人物」という意味の言葉です。
本来は戦争や戦闘など命がけの戦いをくぐり抜けてきたことを表す言葉ですが、現在はそこから転じて「公式戦や仕事現場など本番で腕前を磨いてきた人」という意味で使われます。
座学や練習ではなく失敗の許されない本番で身につけた技術を身につけたということで「見せかけではなく本当に通用する実力がある人」を指す表現です。
本番や実践で通用する実力を表す言葉なので必ずしも洗練されていたり見た目が良いわけではありませんが信頼と実績がとても高い頼りがいのあることを強調している表現です。
荒々しさはありますが「経験豊富」とはとても良く似た言葉です。
・海千山千
「世の中の表だけでなく裏にも通じるほどの経験を積んだ知恵者」という意味の言葉です。
「いい経験だけでなく表に出せないような裏の経験も積んでいる」というニュアンスを含む言葉で、一筋縄ではいかない悪賢さを意味しています。
「経験豊富」よりも更に幅広く奥深い経験をしていることを表す言葉であり、善と悪の両方をあわせ持つ人に対して使われます。
まとめ
「経験豊富」は普段の会話でも使われる一般的な表現です。
知っておかないと恥ずかしい常識レベルの言葉なので正しい意味を覚えておきましょう。