この記事では、「驕ることなく」の意味を分かりやすく説明していきます。
「驕ることなく」とは?意味
「驕ることなく」の「驕る」の読みは、「おごる」で、「自分の地位や権力や才能や業績を誇る余り、思い上がった言動をすること」を意味します。
従って「驕ることなく」とは、「自分の地位や権力や才能や業績を誇る余り、思い上がった言動をすることがないように」との意味で、「驕ること」を戒める言葉として使われます。
「驕ることなく」の概要
「驕る」の意味は前項に記載した通りですが、そうした言動を見せる人には、自分は他者より優れていると、他者を見下す気持ちがあり、そのため周囲の人から嫌われ、煙たがられます。
こうした状況にならない様に、誇るべき地位や権力や才能や業績があっても、それを誇り、思い上がった言動を取るなと戒めるのが、「驕ることなく」と言う慣用句です。
これは自分を戒める場合にも、他者をたしなめ戒める場合にも使われます。
また「驕ることなく」に続けて、「臆することなく」を付けて「驕ることなく、臆することなく」と使われることも少なくありません。
これは「驕ることなく」と同時に、「かといって恐れてビクビクしたり、委縮もしないように」といった意味で、平たく言えば「調子に乗りすぎず、かといってビビらず、自分の力を信じて、誠実な態度で物事を行うべき」と、他者を励ます言葉として使われるのが一般的です。
この「おごる」の漢字は「驕る」が一般的に使われますが、「傲る」の漢字が使われる事もあります。
この漢字を使っても、間違いではありません。
ちなみに、「驕る」という漢字は「背の高い野生の馬」を指し、馬が言うことをきかないことから転じて、今回の言葉の意味となったものです。
一方の「傲る」は「人が死者の首をはねること」から来ており、この行為が勝者が敗者を貶めることから、同様の意味として使われるようになったものです。
「驕ることなく」の言葉の使い方や使われ方
「驕ることなく」の言葉は、以下の例の様に使われます。
・『彼は世界大会で優勝したけれど、決して驕る事ことなく、自分を支えてくれた人に感謝の言葉を述べ続けていた。』
・『政治家は選挙で当選すると、驕ることなくの戒めなど忘れて、偉そぶる人が多く、政治家のイメージを悪くしている。』
・『彼が大きな成功をおさめた要素には、常に驕ることなく、臆することなくと意分を戒めて来たこともある。』
「驕ることなく」の類語や言い換え
「驕ることなく」は「慢心することなく」や「天狗になることなく」や「高慢になることなく」などと言い換えることが出来ます。
まとめ
「驕ることなく」の読みは「おごることなく」で、「自分の地位や権力や才能や業績を誇る余り、思い上がった言動をすることがないように」との意味です。
「驕ること」を戒める言葉として使われます。
「おごる」の漢字は「傲る」が使われることもあり、これも間違いではありません。