この記事では、「同じ穴のムジナ」の意味を分かりやすく説明していきます。
「同じ穴のムジナ」とは?意味
「同じ穴のムジナ」とは、考え方も行動も同じ人たちを指す言葉で、同じ穴に暮らし、食べて、寝るアナグマをのような人たちのことを言い表しています。
このムジナは「狢」と書き、「アナグマ」という意味があり、そのアナグマの毛の色は狸とかなり似ています。
そんな狸は化けて人を打ち負かすと認知されていたことから「同じ穴に住む悪党」と略されたわけです。
「同じ穴のムジナ」の概要
狸は人を化かす悪い動物として思われていた時代、穴で暮らす狐もアナグマも種類は違えど同じ悪さをする生き物だと思われていました。
しかし、その中でも狸が一番知恵があり、人を化かして悪さをするから悪い生き物であると認知されていたので悪いことを考える人が同じ場所に集まっていたときは「同じ穴のムジナ」と例えるようになったのです。
そして、現在でも顔は違えど愚かな行動するもの悪い考え方をして実行しようとする者がいたときに使われている言葉です。
類語には「どんぐりの背比べ」があり、大きさも形はたいして違わず、似たり寄ったりであるところがムジナと似ています。
「同じ穴のムジナ」の言葉の使い方や使われ方
悪い意味で使われている「同じ穴のムジナ」は、人から見て良くない考え方、行動する人を見かけたときに使います。
例えば人が留守のとき家の中に侵入して金品を盗もうだの、畑から食べ物を盗んでやろうと考える人たちを「あの人たちは同じ穴のムジナで注意が必要だ」と言うわけです。
また、考え方がおかしい、人を騙す、嘘を平気でつくなど愚かな行為してもまったく反省しない人たちについても「救いようのない同じ穴のムジナ」だと突き放したいときや、関わりたくないと思うときにも使われています。
一般的には、人がその愚かな行動や考え方を見たときに例える言葉であり、関わりたくないと思う気持ちを表す言葉になります。
似た言葉に、「五十歩百歩」があり、戦場で100歩逃げた兵士に対して50歩逃げた兵士が「臆病だ」と言葉を投げかけたとき、よく考えてみればどちらも逃亡していたという意味で「同じ穴のムジナ」になるわけです。
「同じ穴のムジナ」を使った例文
・あの人たちは見た目こそ違えど、悪いことばかりする「同じ穴のムジナ」なんだ。
・この話を聞いた以上、あなたと私は「同じ穴のムジナ」なの。
・何を売っているか分からない怪しい会社から手を組もうと言われた我が社は「同じ穴のムジナ」に見られたのだう。
見た目はまったく違っているとしても、同じように悪いことをしている人たちのことをまとめて「同じ穴のムジナ」と呼び、毛嫌いする人はいるものです。
また、聞きたくもないことを聞かされたのに「同じ穴のムジナ」と言われて落ち込む人もいますし、悪い噂があったり、経営状況がよくない会社から手を組もうと言われると同じように見られていて嫌だという気持ちになってしまうでしょう。
まとめ
自分は悪い考えもしないし、愚かな行動もしていないというのに、そのような人と同類と見られて「同じ穴のムジナ」と言われてはかなり苦痛になるでしょう。
できればそのようには見られたくないのであれば、自分の意思をしっかり持ち、悪い人物と思う人は付き合わないようにしましょう。