この記事では、「戒心」の意味を分かりやすく説明していきます。
気になっている言葉を、正しく理解していきましょう。
「戒心」とは?意味
戒心(かいしん)とは、できると思って油断しないこと。
油断してミスしないことです。
仕事や人生に対する心構えとして、戒心は使われています。
もともと「戒心」という熟語には「戒」「心」という2つの漢字が入っています。
「戒」は警告をあらわす言葉。
「行動を変えていく・前もって注意する」という訳があります。
そして「心」は「心がけ」のこと。
どんな出来事が起こっても慌てずに済むように、前もって準備しておくことです。
そのため「戒心」で「前もって注意しておく、準備や心がけ」という意味があります。
失敗しないように、心を磨いておくこと。
何があっても慌てなくて済むように、脳と心を鍛えておく様子が「戒心」です。
「戒心」の概要
「戒心」とよく似た言葉に「改心(かいしん)」があります。
こちらの「改心」には悪い心を改めていくという訳があります。
過去の反省を踏まえて、心を整えていくのが「改心」です。
それに対して「戒心」は仏教よりの言葉。
三学のひとつである戒を守るときに、求められているのが「戒心」です。
天狗にのって付けあがってしまうと、方向性を見失ってしまう場合もあります。
良い調子のときこそ、油断しないこと。
緊張感をもって目の前の仕事と向き合うことが、大切になってきます。
仕事をうまく進めたいとき、見返しておきたいのが「戒心」です。
「戒心」の言葉の使い方や使われ方
「戒心」はこのように使います。
・『テストで思ったよりも好成績だった。これからも戒心しながら、励んでいきたい』
・『神社でおみくじをひいたら、戒心するように記してあった』
・『感染症が落ちついてきたが、引き続き戒心したい』
「戒心」はよくよく用心すること。
ありえないトラブルに巻き込まれないように、注意しておく様子です。
そのため「~したい」や「~していきたい」など希望をあらわす言葉とセットにして使うことが多いです。
「戒心」の類語や言いかえ
「戒心」と同じような言葉に、次のフレーズがあります。
・用心しておく
・注意を払う
・戒める
・転ばぬ先の杖
・石橋をたたいて渡る
転ばぬ先の杖とは、人生で思わぬハプニングにあわないように、前もって手立てを打つこと。
準備を済ませておくことです。
また「石橋をたたいて渡る」には、念には念を入れることです。
どちらも安全運転で進むための、言葉になります。
まとめ
「戒心」の意味と使い方をおさらいしました。
「戒心」とは心を引き締めて進むこと。
隙を見せないように、注意深くおこなうことです。
仕事に対する心構えとして使われる言葉になります。
調子の良いときは、誰もがいい気になってしまうもの。
小さな作業をすっぽかしてしまい、失敗することがあります。
戒心はこのような「うぬぼれ」にカツを入れてくれる、気合のはいった言葉です。