この記事では、「総受け」の意味を分かりやすく説明していきます。
今さら知り合いに聞けない語を、学んでいきましょう。
「総受け」とは?意味
総受け(そううけ)とは、周囲から愛されているキャラクターのこと。
大勢の人たちから寵愛されている、王子様のようなキャラクターをあらわします。
おもにBL系の漫画で使われる、ファンタジーな表現です。
ちなみに「総受け」の「総」とは、すべてのこと。
その漫画やアニメに登場する、ほぼ全員をあらわします。
そして「受け」というのは「愛情を受ける」の訳です。
多くの人から好意を持たれている「高嶺の花」を表現することもあれば、三枚目のような「いじられキャラ」を例えることもあります。
穴があくまで見つめたくなる、不思議な魅力をもった人が総受けです。
「総受け」の概要
総受けとは、ボーイズラブの漫画から生まれた表現です。
色々な意味で「引き取り手」になってくれている、サービス精神旺盛なキャラクターを崇める言葉です。
例えば男子校の先生が、クラスの生徒たちから愛されているとき。
この先生は色々な愛を受け取っているので、文字通り「総受け」になります。
チヤホヤされている人、引く手あまたの人気がある男性が総受けです。
「総受け」は漫画ではありがちなパターンですが、最近はこうした流れに難色をしめす「アンチ」も生まれてきています。
人気者ゆえに、色々な意見があるのが「総受け」です。
「総受け」の言葉の使い方や使われ方
「総受け」はこのように使います。
・『リクエストを頂いたので、総受けの作品を書き下ろしました』
・『こっちが恥ずかしくなるくらい、主人公総受けの漫画を読んだ』
・『ミーハーですが、好きなキャラクターは総受けです』
「総受け」は同人誌の、コミュニティで使われる表現です。
そのためファン同士の掲示板や交流会で用いられています。
お決まりのパターンなので、好みが分かれることもあります。
「総受け」の類語や言いかえ
「総受け」の類語には、次の言葉もあります。
・主人公総受け
・受け
「主人公総受け」というのは、サブではなくメインの主人公が「総受け」を演じているというパターンです。
また「受け」というのは、単なる「受け身のキャラ」をあらわします。
また「受け」や「総受け」には、女性的な役割を担うという、BL系の漫画ならではの解釈もあります。
宝塚に例えるなら女性役にあたるのが「受け」です。
このような「総受け・受け」は、同人誌ならではの表現になります。
そのため一般社会では、あまり聞かない言葉です。
業界用語として、ニッチに使っていきましょう。
まとめ
「総受け」の意味と使い方をおさらいしました。
「総受け」とは登場人物の多くから、寵愛されているキャラクターのこと。
チヤホヤされている、愛されキャラをあらわします。
おもに同人誌で用いられている、業界用語になります。
また「受け」には女性役いう、特有の解釈もあります。