「問題」の意味や使い方
「問題」とは、問いとなる全般に対して使われる言葉です。
主に誰かに出題された、または自らが設けた問いに対して使いますが、「自然に発生する問題」というものもあり、その多くは解決が求められると考えていいでしょう。
試験における各設問、人からこれが分かるかと出題される問い、更に昨今の自然環境についてなど、それぞれ解答、解決が必要になると思われる内容に対し、それをこの「問題」と表現しています。
ただし、「それは問題だ」などと使った人がそのように考えているだけという場合もあるので、必ずしも何かしらの対策やアクションが必要という訳でもありません(試験における設問など、必ず解答が必要になるものは除きます)。
「課題」の意味や使い方
「課題」は、先の「問題」が提出されることを指して使う言葉ですが、実際には「そこまで緊急性のない問題」という解釈でよく用いられています。
そのように表現する場合、正確には「今後の課題」とするべきですが、「課題」だけでも同様の意味となる場合が多いと考えて構いません。
「問題」の方も、「解決するべき問題」とすることで、先のように何らかの解決手段を講じる必要があるという意味になりますが、「問題」だけでもそれに対するアクションが求められる場合が多くなっています。
これらの言葉は、本来そこまでの拡大解釈は含んでいませんが、実際に使う場合には、そういった意味で用いる(そう用いられている)と解釈した方がいいかも知れません。
「問題」と「課題」の違い
本来の意味としては、「問題」は問い掛けのことで、「課題」はそれを出題されるという意味になります。
しかし、実際の多くの用いられ方としては先のように、比較的早く解答や解決が必要な内容に対して「問題」、それほど緊急性はないものには「課題」と使い分けられています。
特にビジネスにおいては、「問題」はすぐに解決しなくてはいけないテーマで、「課題」とした場合には今後に何とかしたいと考えているテーマとはっきりと分かれています。
「問題」を使った例文と意味を解釈
「問題」を使った例文と、その意味の解釈になります。
実際の使われ方での例文です。
「ちょっとした問題が発生したので、すぐには行けそうにない」
どのような内容か分かりませんが、解決するべき何かが起きてしまった為、その件への対応が終わるまでは行くことはできないと言っています。
一般に「問題」と使われる場合、このような(すぐに対応が必要な)ことが多いと思っておいていいでしょう。
「課題」を使った例文と意味を解釈
こちらは「課題」を使った例文と、その意味の解釈になります。
そこまで緊急という訳ではないものの、やがては何かしらの対策、アクションなどが必要になるものに対して使っています。
「高齢化社会に対する課題は、まだまだ色々と山積みだ」
日本は、2018年現在で65歳以上が人口の約3割を占めており、2040年には4割弱にまで達すると予測されています。
駅や各種の公共施設のバリアフリー化など、「課題」として残されている点はまだまだ多いと言わざるを得ないでしょう。