「よろしくご査収ください」
ビジネス用語にはたくさんのものがあり、その場に応じて使い分けないといけません。
時には耳にしたこともない言葉もありますが、日常的に使う言葉もあります。
そしてそれは知っていても誤った使い方をしているかもしれません。
その一つが「ご査収」です。
ビジネス上では「よろしくご査収ください」と言った言葉で使われるケースが多いです。
しかし使う機会も正しい意味・使い方を理解しておかないと恥をかいたりトラブルにつながりかねません。
「よろしくご査収ください」の意味
「よろしくご査収ください」という言葉はビジネス用語の一つとされており、相手に対して確認・受け取りをお願いする意味を持ちます。
「ご査収」の「査」に関しては調べるという意味を含みます。
そして「査収」の「収」に関しては手元に収めるという意味を含みます。
そのため調べて自分で所有するとされます。
「確認してください」と意味を混同する非人も多いです。
しかし「ご査収」はただ確認するだけとはちがい、調べることが必要という意味も込めています。
またより丁寧な用語となるため、ただ調べて受け取るだけではなく、「しっかりとお願いします」と強調する意味合いも持ちます。
「よろしくご査収ください」の言葉の使い方
「よろしくご査収ください」という言葉は相手に対して確認・受け取りをお願いする時に使われます。
多くは添付資料やメール内容などを対象としています。
そしてただ送ったものを確認する時には使われません。
主には受け取り内容を調べたり確認してほしい時に使います。
そのためただ「ご査収ください」と送るのではどこをどう調べたり確認すればいいかわかりづらくなります。
それを避けるうえでも具体的にどこを見ればいいかを明記したうえで使うことが望ましいとされています。
「よろしくご査収ください」を使った例文・短文(解釈)
「よろしくご査収ください」は相手に調べたり確認をお願いする時に使います。
しかし類語も多く意味も混同されやすい言葉でもあります。
失敗を防ぐうえでもどのような使い方が適切か、例文とその解釈を紹介します。
「よろしくご査収ください」の例文1
「先ほど来週の会議に必要な資料をメールに添付させていただきました。お手数おかけしますがよろしくご査収ください」
この場合、相手に会議資料を送り、その受け取り・中身の確認をお願いするために使われています。
ご査収と使うことでただのメール確認ではなく、資料の内容の確認が必要な旨を伝えています。
また「来週の会議」と具体的に伝えることで何に使うか・いつまでに確認が必要かも合わせて伝える形となります。
「よろしくご査収ください」の例文2
「我が社の本年度の業績と来年度の予定・予算などをまとめました。量はありますが、なにとぞよろしくご査証くださいませ」
この場合、長期間の会社データ・功績のまとめを渡し、その内容の確認をお願いしています。
予め資料の量が多いことを伝えることで「相手に負担が欠けることを承知」ということを伝えています。
そのうえでより丁寧な「ご査収」という言葉を使うことでより丁寧な対応・お願いとなり少しでも印象を良く見せることにつながっています。
「よろしくご査収ください」の例文3
「この前後輩が取引先に『よろしくご査収ください』と言っていたよ。若いのにそんな言葉まで知っているとは驚かされたな」
この場合は過去に後輩が仕事上の会話で使っていたことへの驚きを示しています他者に対して後輩が知らなくても仕方ない言葉を知っており、ビジネス上で使いこなしていたことに対して褒める意味で会話中に使われています。
「よろしくご査収ください」の例文4
「地域ごとの顧客リストを送付いたしました。お時間ある時でかまいませんので、よろしくご査収ください。またもし不明点があればご連絡いただけたらと思います」
この場合、顧客リストの中身の確認をお願いするために用いています。
前置きに「お時間ある時」とすることで急ぎではないこと・忙しい中にお願いしているという意味も含めています。
また不明点があったときに連絡してほしいと伝えることで「しっかりと中身を確認してください」ということを重ねて伝えています。