この記事では、「インキュバス」と「サキュバス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インキュバス」とは?
「インキュバス」とは、古代ローマ神話・キリスト教の世界観において、「人の女性を誘惑・性交の対象にして悪魔の子を妊娠させる、理想の外見をした男性型の夢魔(下級の悪魔)」のことです。
「インキュバス」はコウモリなどの姿になって部屋に侵入して女性を誘惑したり襲ったりする夢魔ですが、その女性の理想と重なるイケメンの姿をしているので抵抗されにくいのです。
中世ヨーロッパではキリスト教の教えで「婚前交渉・不倫・不義密通」が禁止されていたので、婚前交渉や不倫で子供を妊娠した場合に、「インキュバス」のせいにする言い訳が多くありました。
「サキュバス」とは?
「サキュバス」とは、「人の男性を誘惑・性交の対象にして精液を奪い取る、理想の外見をした女性型の夢魔(下級の悪魔)」のことです。
「サキュバス」はその男性の理想的な女性の姿(下半身は裸の状態)で誘惑してくるので、拒否することは難しいのです。
「サキュバス」に襲われた男性は精液を奪い取られるとされていたため、夢精した時の言い訳として「サキュバス」が用いられることも多かったのです。
中世ヨーロッパには、「枕元に牛乳を置いておくと、サキュバスがそれを精液と間違えて持っていく」という迷信も広まっていました。
「インキュバス」と「サキュバス」の違い!
「インキュバス」と「サキュバス」の違いを、分かりやすく解説します。
「インキュバス」も「サキュバス」も、「古代ローマ神話・キリスト教において、夢の中に出てきて性交を行うとされている夢魔(下級の悪魔)」のことを意味していますが、その最大の違いは「夢魔の性別・夢魔の性交対象」にあります。
「インキュバス」とは「人間の女性を誘惑・性交の対象とするハンサムな男性型の夢魔」であり、「サキュバス」のほうは「人間の男性を誘惑・性交の対象とする魅力的な女性型の夢魔」であるという違いを指摘できます。
「インキュバス」は「女性を誘惑したり襲ったりして悪魔の子供を妊娠させる悪魔としての使命」を持ち、「サキュバス」のほうは「男性を誘惑したり襲ったりして精液を奪い取る悪魔としての使命」を持っている違いもあります。
まとめ
「インキュバス」と「サキュバス」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「インキュバス」とは「人の女性を誘惑・性交の対象にして悪魔の子を妊娠させる、イケメンの男性型の夢魔」を意味していて、「サキュバス」は「人の男性を誘惑・性交の対象にして精液を搾り取る、美しい女性型の夢魔」を意味している違いがあります。
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