「お冠」とは?意味や言葉の使い方など

「お冠」とは?意味と使い方

この記事では、「お冠」の意味を分かりやすく説明していきます。

「お冠」とは?意味

「お冠」は、冠を曲げるという言葉の派生語で、冠におをつけた言葉で、相手側の機嫌が悪いことを指します。

要は怒っていることを「お冠」と呼び誰が「お冠」かを記載すればその対象が怒っていると表現できます。


「お冠」の概要

「お冠」は、実のところ、おをつけているが故、自分よりも立場が上の人物が怒り心頭であるとするのが正しく、対等の相手の場合、実は「冠だ」で意味は通ります。

では、何故、おが付いたかですが、これは、王冠をかぶれるという人物は、立場が上な存在であるが故、形式的に尊敬を表す、「御冠」としたのです。

その為、「部長が冠だぞ」という言葉も実は正しい言葉遣いでかつ、部長さんは、「冠だぞ」といった人物からしてみれば対等でもなんでもないということも伺い知れます。

その為、今現在では、対等である場合、「冠」で相手の方が自分よりも格上の場合、「お冠」とするのが礼儀です。


「お冠」の言葉の使い方や使われ方

「お冠」は基本的に自分よりも立場が上な人物が怒り心頭の場合に使用する表現で、相手の側が立場が上である場合、使用する言葉です。

逆に、自分よりも格下、もしくは対等の場合、「冠」で十分です。

「お冠」を使った例文

・『社長が報告書の件でお冠だぞ』
この例は、社長なる人物が報告書を見て酷く激怒していることがうかがい知れます。

その上で、社長が怒っていることを知らせた人物は、社長のことを自分よりも立場が上の人物であるとして、おをつけて尊敬を表しています。

・『社長が報告書の件で冠だぞ』
この例は、あえて「お」を取り、尊敬という概念が薄れた場合のケースです。

このケースでは、社長が怒っていることと、実のところ社長が怒っているといいに来た人物は社長のことを尊敬しておらず、しかも立場が上であることすら関係がないという言い方をしています。

この場合、望ましい表現であるかどうかは微妙で、「お」をつけなかった人物の意図が分からないが故、相手のことを尊重してないとしか分からないのです。

・『昨日から部長はお冠だよ』 この例は、部長なる人物が昨日から起こっているという例です。

このケースの場合、部長を尊重して「お冠」と言っているケースと部長という存在がものすごく怖い人物であるが故、恐れから相手を尊重して「お冠」と言っているケースが存在します。

まとめ

「お冠」は、自分よりも立場が上の人物が怒り心頭である様子を指します。

おは「御」のことで尊敬を表す丁寧語のことですが、それと同時に恐れの言葉でもあり、相手側が怖いので単に敬うというふりをしているだけのケースもあります。

その上で、「冠」だけの言葉もあり、このケースの場合は対象を全く敬っておらず、対等であるか自分よりも格下であると考えていますので相手を敬う「お」がないのです。

おをつけようとつけまいと言葉は通用しますので、相手の方との関係性を見てから「お冠」を使う場合、おをつけるかどうかを判断するとよいでしょう。

意味と使い方
意味解説辞典