ナイキの有名なスニーカーであるエアジョーダンやエアマックスで、最も売れているモデルをデザインしたのはティンカー・ハットフィールドという人です。
彼は、それぞれの時代において画期的で、かつ機能的なスニーカーをデザインして来ました。
結果として、数々の優れたモデルを世に出したことで、フォーチュン誌が選んだ「世界に最も影響を与えたデザイナー」の一人にも選ばれました。
それでは、デザイナーとはどういう意味でしょうか。
似たような言葉として「アーティスト」がありますが、違いは何でしょうか。
この記事では、「アーティスト」と「デザイナー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アーティスト」とは?
「アーティスト」とは、文字通り「芸術家」のことです。
つまり、「アートを作り出す人」と言っても良いでしょう。
古代ローマの時代から、音楽家や絵画家などが歴史の中で重要な役割を演じて来たように、「アーティスト」には人を動かすパワーがあります。
英語では、「artist」です。
「デザイナー」とは?
「デザイナー」とは、「デザインする人」のことです。
「デザイン」や「デザイナー」はすでに日本語になっていて、違和感なく使われているので、無理矢理日本語で言うとすれば「形があるものの主に見た目の意匠を設計、構築する人」ということになるでしょうか。
最も有名なのは服飾デザイナーですが、グラッフィックデザイナー、工業デザイナーや、最近ではゲームデザイナーやCGデザイナー等もいます。
英語では、「designer」です。
「アーティスト」と「デザイナー」の違い
「アーティスト」と「デザイナー」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、服飾やその他の業界においてよく使用される言葉ではありますが、元々の意味からすれば全く違います。
「アーティスト」は、「芸術家」全てを表す言葉であり、「デザイナー」は「主に見た目の意匠を設計する人」のことです。
つまり、音楽家、画家、陶芸家、写真家などの「アーティスト」のカテゴリーの一つが「デザイナー」と言っても良いでしょう。
「アーティスト」の例文
「アーティスト」の例文は以下のようになります。
・『さまざまなアーティストを育てるのが芸術大学の役割です』
・『アーティストと職人は違っているように見えますが、実はほぼ同じと言っても良いでしょう』
「デザイナー」の例文
「デザイナー」の例文は以下のようになります。
・『工業デザイナーの役割は機能と美しさを兼ね備えた意匠を作り出すことです』
・『日本人の服飾デザイナーの多くはは今でも世界において影響力を持っています』
まとめ
この記事では、「アーティスト」と「デザイナー」の違いを、解説してきました。
序文で述べたナイキのデザイナーである、ティンカー・ハットフィールドですが、実は元々建築のデザイナーでした。
彼がデザインしたスニーカー達をみてみると、建築デザインの経験が至る所に生かされていることが分かります。
このことは、一見違う仕事に移ったとしても、それまでの経験は必ず役に立つという最も顕著な例として語り継がれています。