この記事では、「コント」と「漫才」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コント」とは?
「コント」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「コント」とは、フランス語で「短い物語、童話、寸劇」を意味する言葉となっています。
一方、日本では「笑いを目的とした寸劇」を指す言葉になっています。
もともとは、演芸場で落語の合間に演じられていたり、ストリップ劇場で、ストリップの合間に演じられていた寸劇がもとになり、発展を遂げています。
現在では、「コント番組」と呼ばれて、テレビ番組で特集されることがあり、「コント師」と呼ばれるお笑い芸人や、コントを書くのが得意な放送作家などがいるなど、コント人気が高くなっています。
「コント」を演じる時間は、10分から20分程度のものが多く、テレビ番組では5分程度の長さのものが多くなっています。
さらに短い数十秒で演じ切る「ショートコント」というジャンルもあります。
2008年からはTBSで開催されている『キングオブコント』の優勝者が、コント師のナンバーワンを決める大会とされていて、優勝したコンビやトリオは、売れっ子芸人の仲間入りを果たす傾向があります。
「漫才」とは?
「漫才」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「漫才」は「まんざい」と読みます。
二人から三人のコンビやトリオによる「寄席演芸」の一つです。
演じる人たちを「漫才師」と呼びます。
各地の演芸場で、落語の合間に演じられたり、ストリップ劇場で、ストリップの合間に演じられてきました。
特に、昭和時代に確立した「しゃべくり漫才」が人気となり、現在の「漫才」のルーツの一つとなっています。
また大阪を中心とする「漫才」は「上方漫才」と呼ばれ、大阪弁で行われるのが普通です。
「漫才」の手法として、「ボケ」と「ツッコミ」という役割があります。
「ボケ」は非常識なことを言う役割で、「ツッコミ」は非常識であることを指摘する役割があります。
現在でもテレビで特集されることが多く、中でも2001年からテレビ朝日系列で放送されている『M-1グランプリ』は、若手漫才師のトップを決める大会とされていて、優勝してスター芸人になるコンビやトリオが少なくありません。
「コント」と「漫才」の違い
「コント」と「漫才」の違いを、分かりやすく解説します。
「コント」は「笑いを目的とした寸劇」で「漫才」は「しゃべくり漫才」をルーツとする、「笑いを目的とした会話」になります。
「寸劇」である「コント」は、背景となるセットを用意したり、劇中に使用する小道具を使用することが許されています。
一方「会話」である「漫才」は、二人以上の人が、センターマイクと呼ばれる、中央に置かれたマイクの前で芸を披露するのが基本で、セットや小道具を使用することは、基本的にありません。
まとめ
「コント」と「漫才」の違いの違いについて見てきました。
違いを知ることで、テレビなどで「コント」や「漫才」を見る楽しさが増えるのではないでしょうか。