近年では「レギュレーション」という言葉が、ビジネスシーンやなにかの大会で使われる機会も増えています。
ですがこの「レギュレーション」は、「ルール」と全く同じものとして扱っている人も多く、違いはあまり知られていません。
この記事では、「レギュレーション」と「ルール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レギュレーション」とは?
「レギュレーション」は英語で規則や規定、法令という意味であり、公的や法的に守らなければいけない決まりごとを指します。
野球で例えると、お互いのチームが9人揃い、専用に作られて規格に合ったバットやボールを使わないと、野球というゲーム自体が成立しません。
このように契約やスポーツ、ゲーム等を成立させるための前提となる、根本的な条件や決まりごとが「レギュレーション」になります。
ビジネス的には建設業であれば法的な建築基準や安全基準、広告業界であれば媒体ごとのサイズや文字数などが「レギュレーション」です。
「レギュレーション」は前提となる決まりごとなので、それに違反してしまうと仕事の契約であれば契約を破棄され打ち切られてしまったり、スポーツや大会であれば1回でも即失格になるでしょう。
「ルール」とは?
「ルール」も英語で規則や規定という意味がありますが、慣例やしきたりという意味もあり、共通認識であったり参加者や開催者に決められた決まりごとを指す言葉です。
野球であれば、塁に出た走者をアウトにするために騙す所謂ボークは、公平さを欠くので「ルール」で禁止されています。
このように公的に決められた「ルール」もありますが、それらは公平さを守るためであったり、アクシデントやトラブルを防ぐための物が多いです。
そのため「ルール」に違反すると罰則を受けますが、違反が悪質であったり、「ルール」に厳格でなければ、1回で失格になることは多くありません。
「レギュレーション」と「ルール」の違い
日本語としての「レギュレーション」は「ルール」という意味も含んでいるので非常に紛らわしいですが、「レギュレーション」と「ルール」の違いは、前提となるかどうかと、罰則の重さが挙げられます。
「レギュレーション」は契約やゲームの前提であり、契約やゲームを成立させるための根本的な決まりです。
これを破れば大会であれば即失格になり、ビジネスの場合は取りやめになるどころか、契約違反で訴えられる可能性もあるでしょう。
「ルール」は公平性などのために守られるべき決まりであり、それがなくても一応はゲームや試合が成立するものです。
守るべきことに違いはありませんが、注意不足などで「ルール」に違反した場合などは、比較的軽い罰則で済まされることも多いでしょう。
まとめ
「レギュレーション」と「ルール」はどちらも遵守するべきことであり、遵守していれば問題ないので、違いがわからない人が多いのも無理はないでしょう。
大まかに「レギュレーション」は「ルール」より厳格で重いと認識し、どちらもしっかり守るようにすれば、問題ありません。