この記事では、「ローテーション」と「シフト制」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ローテーション」とは?
「ローテーション」には3つの意味があります。
1つめは、交替すること、循環することです。
交替とは、あるものとあるものを互いに入れ替えることです。
たとえば、ある人は当番をしていて、別のある人は休んでいたとします。
今度はこれを変えて、さっき当番をしていた人は休み、さっき休んでいた人は当番をします。
これが交替です。
循環とは、ぐるぐると回ってもとの位置に戻ることを繰り返すことです。
たとえば、月曜日は肉を食べて、火曜日は魚を食べて、水曜日は大豆を食べます。
またもとに戻って、木曜日は肉、金曜日は魚、土曜日は大豆を食べるといったように繰り返すことが循環です。
2つめの意味は、野球で投手を起用する順番のことです。
プロ野球は全部で100試合以上行われます。
1人の選手が続けて何度も登板をしていると、故障をする心配があります。
球団には複数人の投手が所属をしています。
この複数人を順番で起用します。
これを「ローテーション」といいます。
3つめの意味は、6人制のバレーボールで、サーブ権を得たときに、時計回りにポジションを移ることです。
「ローテーション」の使い方
日常的には、交替すること、循環することという意味で使用されています。
野球が好きな人は、投手を起用する順番の意味でも使用しています。
「シフト制」とは?
交代勤務時間や交替勤務制のことです。
勤務時間がひとつだけに固定されておらず、一定期間ごとや時間ごとなどで交代をして勤務することをいいます。
たとえば、8時からまで22時営業している店があったとします。
1人の人が8時から22時までずっと働き続けるということはなく、早朝に出勤をして夕方ころに帰宅する、昼頃に出勤をして閉店時間まで働くなど、働いている人たちの勤務時間は違います。
Aさんは8時から13時まで、Bさんは10時から15時までといったものです。
これをずっとAさんは8時から13時までなのではなく、ときには10時から15時の勤務時間と交代することがあります。
これを「シフト制」といいます。
この場合は1日の中での交代ですが、日ごとの交代もあります。
2日勤務後に1日休み、また2日勤務をして1日休むなどです。
「シフト制」の使い方
勤務する時間を交代したり、勤務する日を替えたりすることを指して使用をします。
「ローテーション」と「シフト制」の違い
どちらも仕事で使われる言葉です。
前者は、一回りしてもとの位置に戻ることを意味しています。
後者は一回りしないことがあります。
固定されている場合もあれば、自分で自由に決められる場合もあります。
「ローテーション」の例文
・『ローテーションを組む』
「シフト制」の例文
・『アルバイト先はシフト制』
まとめ
仕事の場で使われる言葉で似たような意味を持っていますが、意味合いが異なります。