この記事では、「万年床」の意味を分かりやすく説明していきます。
「万年床」とは?意味
「万年床」とはいつも床に敷かれっぱなしにされていて、畳んだり収納されたりといった片付けがされない布団のこと、またはそういった状態を指す言葉です。
また敷布団掛け布団だけでなく、布団の下に敷くマットレスをそのままにしておくことも「万年床」と言われます。
ベッドは簡単に片付けられるものではないので常に出しっぱなしですし、その上にシーツではなく布団を敷く人もいますが、それを片付けないことは一般的に指しません。
床や畳に年中敷かれ続けて、片付けられることがない布団を指す言葉が「万年床」です。
「万年床」の概要
万年というのは長い期間や月日の表現であり、いつも変わらないという意味もある言葉です。
床は建物の床の中でも寝るための床、いわゆる寝床を指します。
そのため読み方も「まんねんゆか」や「まんねんしょう」ではなく、寝床(ねどこ)と同じ「まんねんどこ」です。
本来日本では起きたら寝ていた布団は畳んで押し入れにしまい、寝る時になったらまた押し入れから布団を出して敷き直すものです。
寝床だったスペースも、布団を片付けている間は寝床ではありません。
しかし布団を片付けないなら、そのスペースは長い月日が経っても常に寝床のままであり、実際そういった状態になっていることを指すために生まれた表現が「万年床」になります。
「万年床」の言葉の使い方や使われ方
「万年床」は言葉の意身通り、布団を常に床や畳に敷きっぱなしにしているということを表現するために使われる言葉です。
布団をどうしているかを説明する時に片付けないという意味で「万年床にしている」と言ったり、今まで片付けていなかった布団という意味で「万年床に異変があった」という使われ方をします。
通常通りではない状態だからこそ説明するための言葉が必要になるので、出しっぱなしが通常状態である、ベッドの上に敷かれている布団がそのままということを指しては使われません。
床や畳に直接であったり、マットレスやすのこと言った布団の下に敷くものの上で、常に布団を敷きっぱなしにしている事や、そういう状態にしている布団のことを示す表現として使われる言葉が「万年床」です。
「万年床」の類語や言いかえ
布団は身近な寝具であり、それを片付けず出しっぱなしにしている人も少なからずいますが、「万年床」という言葉が昔からあり、完全に広まりきっているので、似た意味の言葉は他にありません。
「万年床」を言い換えたい場合、「出しっぱなし」や「敷きっぱなし」、「片付けていない」など、状況をそのまま説明することになります。
まとめ
毎日片付けたり出すのが面倒、仕舞いたくても仕舞うスペースがないなどで、現在では「万年床」にしている人も少なくありません。
片付ける人やベッドで寝る人も多く、縁のない人には全く縁のない言葉でもあるので、「万年床」の意味を知らない人も意外に多いものです。