「偲ばれる」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「偲ばれる」

偲ばれるという表現はバ行5段活用の動詞「偲ぶ」の未然形である「偲ば」に、受け身、尊敬、自発、可能の助動詞である「れる」がついた形になります。

「偲ばれる」の意味

偲ばれるという表現は偲ぶという言葉の受け身になります。

偲ぶという表現は過ぎ去ったり遠く離れたりしたことや人のことを懐かしく思う気持ち、同情の気持ちを持って思い出すことを指しているのです。

そのため故郷を偲ぶ、故人を偲ぶ、などといった言い方があります。

「偲ばれる」の言葉の使い方

偲ぶという表現にはそれ以外にも好ましいことが自然と憶測される、目の前にあるものの美しさを賞賛する、などといった意味を持っています。

ただし一般的には追憶するといった意味合いが強いため、こちらの意味で使われることが多いです。

「偲ばれる」を使った例文・短文(解釈)

それならば、偲ばれるという表現を使った文章にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは偲ばれるという言葉を使った例文をいくつか紹介します。

「偲ばれる」の例文1

「故郷が本当に偲ばれる、なかなか故郷に帰っていないから、今度はゆっくり帰って両親が元気にしているかどうか見てこなくちゃいけないね」

実家を離れて努力をしていると、本当に実家に帰ることを忘れてしまう、そもそも実家に帰る暇がない、という経験をする人もいるのではないでしょうか。

その一方で親からは元気にしているのかと心配される、親に元気な顔を見せたいけれどなかなか実家に戻れない、というジレンマを抱えている人もいるかもしれませんね。

そんな時に故郷が懐かしいと思った時、それはまさに故郷が偲ばれるという表現を使うことができます。

年末年始やお盆の時期、いちどゆっくりと実家に帰ってみても良いかもしれません。

「偲ばれる」の例文2

「近所の老人がなくなり、本当に偲ばれている。 あの人は本当に理想的な人で、誰に対しても優しかったんだ」

近所の中で本当に周りから慕われていた人が亡くなると悲しくなりますよね。

近所に訃報が伝わると、お通夜や葬儀に行こうと決意する人も増えることでしょう。

最近は少子高齢化により、年配の人が亡くなると葬儀の参列者が減ってしまうなどという問題が指摘されています。

しかし、誰からも偲ばれるような人格の人なのであればなおさら、ぜひ時間をつけて葬儀等に参列したいものです。

「偲ばれる」の例文3

「母が亡くなって3年も経つけれど、まだ色が大きいよ。 いつまでたっても母のことが偲ばれる」

何歳になっても親の死はショックなものです。

子供の頃はなおさらですが、大人になっても親は大切な道標ですから、親がいなくなってしまうと大きな影響を受けますよね。

しかも亡くなった直後だけではなく、何年たっても親が亡くなったことが辛い、いつまでたっても親が恋しい、と感じる事は誰にでもあるのではないでしょうか。

そのような場合は正しく偲ばれるという表現を使うことができます。

家族の事はいつも大切にしたいものですね。

「偲ばれる」の例文4

「若い頃が偲ばれるよ、あの頃は本当に自分も若かったし、仕事も思う存分できて楽しかった」

誰しも自分が歳をとるとは思わないものです。

いざ歳をとって体に異変が出るようになり、初めて「人間って本当に歳をとるものなのか」と感じる人もいるのではないでしょうか。

若い頃は徹夜ができたけれど、歳をとったら少しでも寝なければ体が持たないという人もいるかもしれませんね。

また、若い頃は睡眠時間を削って1日中働き続けても何の問題もなかったと感じた時、昔は良かったと思ってしまうこともあるかもしれません。

過去の出来事に思いを馳せるという意味で、こういう場合も偲ばれるという表現を使うことができます。

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