この記事では、「困窮」と「貧困」の違いを分かりやすく説明していきます。
「困窮」とは?
「困窮」は、生活が困るまでに貧しくなることを示した名詞か動詞になります。
名詞の場合は、その状態を名前で表し、動詞の場合、状態そのものを指します。
「困窮」の場合は、「貧困」と比べると名詞と動詞に使い分けることが可能です。
「貧困」とは?
「貧困」は、貧しい暮らしを強いられていることを示す、形容動詞です。
形容動詞であるため、どの様な状況下であるかが「貧困」に当たり、「貧困」は上体を表す言葉になるため、名詞としては機能せず、すでに貧しい生活を強いられている状態を指すためのみに使用します。
「困窮」と「貧困」の違い
「困窮」と「貧困」の違いは、状態を表す以外にも使用方法があるかどうかです。
「困窮」は、動詞で状態を示すと同時に名詞でもあるため貧しい暮らし自体を名詞化ができますが、「貧困」の場合、名詞にならず場所を示さないです。
また、「困窮」は、名詞であるため、「困窮」という言葉がさす場所を示せる分、その場所が貧しいという意味で使用可能ですが、「貧困」は形容動詞であるためその場所が貧しいとは言えません。
これらの違いは難しいので、動詞と名詞で機能するか、形容動詞でしか機能しないかと覚えておけばよいでしょう。
「困窮」の例文
・『生活困窮者は増加傾向にある』
この例は生活に困るものが増加している傾向だという例です。
名詞で「困窮」を使用した場合、増加傾向にある場所を生活困窮者がいる場所であると特定することが可能です。
何故なら、「困窮」は生活が苦しい者の場所を示すからです。
・『困窮者自立支援金』
これは名詞で、生活に困っている者に対して自立して支援を行う資金を渡す制度の名前を記したもので、この制度を利用するには、指定された場所に行く必要があり、場所を示す場合、困窮を使用するのが正しい日本語です。
「貧困」の例文
・『貧困者が急増している』
この例は、貧しい生活をしている人物が現在進行形で増え続けているという例です。
「貧困」の場合、原理上では、「貧困」という言葉自体が貧しい生活をしている物の場所を指すのではないため、このケースでは、貧しい生活を現在進行形でしている者としました。
・『貧困者に支援金を渡す』
この例は、生活が今現在貧しい物に支援金を渡すという物です。
何故、貧困者自立支援金という言葉が無いかですが、これは、貧困は、名詞で利用することができず、生活支援を受け付ける場所を指し示す内容を表す場合、困窮を使用しなければならないという日本語の言葉のルールに従い作成された文章が困窮者自立支援金だからです。
まとめ
「困窮」と「貧困」の違いは日本語の定義では、「困窮」は動詞と名詞で利用可能な言葉で、場所を示す事柄に使用できますが、「貧困」は形容詞で今の状況や過去の状況がどうであるかしか示さないため、名詞としては機能せず、困窮者自立支援金のように名詞で言葉を表記はできません。
難しい決まりですが、「困窮」は、名詞と動詞で利用可能、「貧困」は、形容動詞で時間を含めて今の状態がどうであるかを示すと覚えるとよく、「貧困」と「困窮」自体の言葉の意味は同じであると考えると分かりやすいでしょう。