この記事では、「契約書」と「見積書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「契約書」とは?
契約が成り立ったことを示す書類という意味です。
契約とは約束を取り交わすことです。
2人以上の当事者の合意によって成り立つ法律行為をいいます。
賃貸物件に住むときには、大家さんや不動産会社と契約をします。
そのときに書類が渡されるはずです。
そこには、更新料がいくら、毎月の家賃はいくら、保証料はいくら、ペットの飼育は禁止などの禁止事項などが記載されています。
これらを確認し、了承したことを示すものが「契約書」です。
借りる側と貸す側、双方の合意によって物事が成り立っています。
それを示すための書類を意味する言葉です。
この書類は重要な物事を決めるときに使われます。
賃貸物件の契約以外には、仕事の契約、ライセンスなどの使用の許諾、物品の購入などにも用いられます。
「契約書」の使い方
契約したことを示す書類を指して使用する言葉です。
法的な力を持っている書類をいいます。
「見積書」とは?
見積もりが書いてある書類のことです。
見積もりには、工事や製品などの費用や日数などを、実際に工事などをする前に計算して出すという意味があります。
水道修理を依頼したとします。
水道修理といっても、どこが悪いのか、何が原因なのか、どれくらいの規模なのかによって、修理に必要な材料、かかる日数、費用などが違います。
まずは、スタッフが状況を確認します。
それをもとに、どれくらいの時間がかかるか、どれくらいの費用がかかるのかなどを計算します。
いきなり修理をするのではないのです。
そして、計算したものを書類として依頼者に提出します。
このとき提出される書類が「見積書」です。
「見積書」の使い方
見積もりを書いた書類を指して使用する言葉です。
住宅の購入、物品の購入、修理などをする前などに、計算をしてこの書類が出されます。
「契約書」と「見積書」の違い
どちらの言葉も書類を指しているのですが、どのような書類なのかという点に違いがあります。
「契約書」は2人以上の当事者間で合意をしたことを示す書類です。
契約が成り立ったことを示します。
「見積書」は見積もりを書いたものです。
工事や製品の費用、日数などが記載されています。
住宅を購入することで考えてみます。
住宅を購入する前には、費用がいくらほどかかるのか、完成にどれくらいの日数がかかるのかなどを記載した書類が渡されます。
これは「見積書」です。
この時点では、まだ工事に着手しておらず、購入するとも決めていません。
これから住宅を建てます、住宅を引き渡しますといったときに渡されるのは「契約書」です。
「契約書」の例文
・『契約書をなくさないでください』
・『契約書は作られなかった』
「見積書」の例文
・『見積書を出してもらう』
・『見積書を確認する』
まとめ
どちらの言葉も書類を指していますが、どのような書類なのかという点に違いがあります。