この記事では、「感電」と「漏電」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感電」とは?
人体に電流が流れて障害を受けることです。
たんに人体に電流が流れることを指しているのではなく、障害を受けた場合を主にいいます。
冬になるとドアノブなどを触ったときに、触れた部分がパチッとします。
このとき物と人体の間で静電気が発生をしています。
しかし、人体に電気が流れて巡り、それによって障害を受けているわけではありません。
つまり、この状態は「感電」ではないです。
「感電」は、落雷などの自然災害、機械の故障による電気の漏れ、作業工程のミスなど何らかの人為的なものなどによって起こります。
人体への影響は、やけど、壊死、心停止などです。
電流が大きいほど、流れている時間が長いほど危険です。
このようなことを防ぐための対策には、電気の漏れを防ぐ装置の取り付け、幼時の手が届く場所に置かない、電気器具の設置は有資格者に依頼などがあります。
「感電」の使い方
体の中を電流が流れて障害を受けることを指して使用をする言葉です。
電気を安全に扱っていれば、このようなことはなく、日常頻繁に使う言葉ではありません。
「漏電」とは?
電流が回路以外の部分に出てしまうことです。
回路とは、電流が流れる通り道のようなものです。
輪のように閉じていて、通常は回路から電流が漏れることはありません。
このような状態が起こってしまう原因には、絶縁体の破損、水漏れ、不適切な電気工事などがあります。
家庭で特に気をつけたいのは、トラッキング現象と呼ばれるものです。
トラッキング現象とは、プラグとコンセントの間にホコリがたまり、それが湿気を帯びることで起こる「漏電」です。
火災が発生することもあります。
電流が回路から漏れないように、絶縁体を強化する取り組みがされています。
また、家庭ではホコリがたまらないようにすることが、事故を防ぐために大切です。
「漏電」の使い方
電流が回路の外で流れることを指して使用する言葉です。
「感電」と「漏電」の違い
どちらの言葉も電気に関係しているのですが、意味は異なります。
前者は人体に電気が流れることです。
本来流れるべき場所ではない場所に流れていますが、電流が外にでるという意味ではなく、人体に流れるというところに焦点があてられています。
後者は電流が漏れることです。
漏れてどこか別の場所に流れるという意味ではありません。
「感電」の例文
・『感電する危険がある』
・『感電によって死亡する』
・『感電事故への対策』
・『感電の原因になります』
「漏電」の例文
・『漏電による火災だと判明』
・『センサーが漏電を検知する』
・『漏電の原因になるので気をつけてください』
・『漏電による事故が発生した』
まとめ
電気に関係する2つの言葉ですが、意味は異なります。
一方は人体に電流が流れること、もう一方は電流が回路の外に流れることです。