この記事では、「扇動」と「煽動」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
それでは「扇動」から取り上げていきます。
「扇動」とは?
最初に「扇動」(せんどう)の意味をご説明致します。
「扇動」とは、人が行動を起こすように、気持ちを煽り立てることです。
「煽動」とは?
次に「煽動」(せんどう)の意味を解説していきます。
「煽動」の場合も、「扇動」と全く同じ意味を、持っております。
「扇動」と「煽動」の違いとは?
ここでは「扇動」と「煽動」の違いを取り上げてみましょう。
「扇動」と「煽動」の意味は、人の気持ちを煽り立てて、人が行動を起こすように、動くことを表現しております。
違いとしては、「扇」と「煽」の一文字の漢字の表記にあります。
この違いの意味についてですが、それは前者の幹事は常用の漢字として使われていることです。
もっと簡単に書きますと、一般的に使われる頻度が高く、大衆の認知度が高いことでしょう。
一方で後者の場合は、一般的にはあまり使われない漢字を使っていることになります。
意味については変わりませんが、常に使わない漢字を持ってくることで、使える幅を広げられるというメリットがあるのです。
「扇動」と「煽動」の使い方の違い
この項目においては、「扇動」と「煽動」の使い方の違いを説明します。
「扇動」と「煽動」を使う場合は、行動を起こそうとしない人に対して、行動を起こすように、働きかけることを表す時に使います。
では、それぞれの使い方を取り上げます。
前者の使い方
「彼は引きこもって1年ということなので、扇動してみたいと思います」
「過激に扇動することは、法律で罰せられることがあるので、注意してほしい」
後者の使い方
「後ろの車が、煽動してきている。これが俗にいう、煽り運転か」
「煽動する方も悪いが、煽動されてしまう方にも、問題はあると思います」
「扇動」を使った例文
ここでは「扇動」を使った例文を書いていきます。
・『希望を失っている人を扇動して、希望を持てるようにしてあげたい』
・『やる気を失くしていたときに、先生が扇動してくれました。お陰で試験をパスできたのです。本当に先生には、感謝しかありません』
・『彼は若いので、ガッツがあります。疲弊している社員を扇動して、活気のある部署にしてくれるはずです』
・『扇動するには、相手に訴えかけるものが必要なのだ』
・『扇動することが上手な人は、リーダーに向いているだろう』
「煽動」を使った例文
最後の項目においては、「煽動」を使った例文を書きます。
・『煽動するにも、度合いというものがある』
・『日本では煽動罪なるものがある』
・『ライバル社が、煽動してきている。これは挑発だろう。挑発には乗らないようにしよう』
・『とある殺人鬼は、ミステリー小説に煽動され、本当に殺人を犯してしまったようだ』
・『煽動は良くも悪くも、相手に影響を与える行為だ』
まとめ
まとめとして、「扇動」と「煽動」は、行動していない人に対して、行動するように気持ちを煽ることです。
また、仕向けることになります。
基本的に「扇動」が常用漢字ですので、目にする機会は多いでしょう。