数多く存在する診療科の種類である、「整形外科」と「美容整形」、このふたつはどちらも身体の外傷や外見に関する診察を行っている診療科です。
それではこの記事では、「整形外科」と「美容整形」の違いについてわかりやすく説明していきたいと思います。
「整形外科」の意味とは?
「整形外科」とは、立ったり歩いたりものを持ったりといった身体を動かすために必要な部分に関する病気や怪我を治すための診療科です。
人間の身体の芯となる骨や関節などの骨格系と、それを取り囲むようにして付いている筋肉、それらを繋ぎ支配している神経系からできているものを「運動器」といい、機能的改善を目指して治療する「外科」のことをいいます。
その中でも「脊椎外科」「手の外科」「膝関節外科」など、細かく専門分野に分かれています。
治療対象は、肩こりや腰痛、手足のしびれなどから、ヘルニアや冷え性といったものまでさまざまであり、頭や内蔵以外の痛みや違和感であればとりあえず整形外科に診てもらうことが多いようです。
「美容整形」の意味とは?
「美容整形」は、容姿をきれいに整えることを目的として手術をする診療科です。
形成外科の一部であり、機能的改善を目的とすることはなくあくまでも容姿を整えるための手術のみを行う診療科です。
二重まぶたにするための手術や鼻を高くするための隆鼻術、腹部や臀部についた余分な脂肪を除去する脂肪吸引、乳房の形を整えたり大きくしたりするための豊胸手術などがあります。
また、大掛かりな手術が多いように思えますが、「プチ整形」と呼ばれるコラーゲン・ヒアルロン酸の注入や、レーザーでアザを消す手術や顔や首のたるみを取るフェイスリフトなど比較的軽めの手術も存在します。
基本的には手術費用が高額であることが知られており、現在の日本では美容整形の施術はあまりメジャーではありません。
「整形外科」と「美容整形」の違いについて
「整形外科」と「美容整形」は、言葉こそ似ていますがまったくの別物です。
まず「整形外科」は治療の一番の目的は、病気や怪我をした部分を治療し機能的改善を目指すということです。
対する「美容整形」は、顔や身体をきれいに整えるための手術をする診療科です。
また、「整形外科」での治療は痛みを取るための手術や痛みを和らげる治療などをしますが、「美容整形」での治療は容姿を整えるための手術が主であります。
そのため「整形外科」での診療での治療は健康保険の対象となりますが、「美容整形」での手術などは健康保険は適応されず実費治療となっており、この部分も大きな違いとなっています。
「美容整形」は比較的収入の多い女性や、どうしてもコンプレックスを隠したい直したい女性が多く施術しています。
「整形外科」と「美容整形」の違いのまとめ
「整形外科」は手足などの運動器の動きの改善についての治療などをしている診療科で、「美容整形」は顔や身体をきれいに整った状態にするための手術をする診療科である、という違いがありました。