この記事では、「真人間」の意味を分かりやすく説明していきます。
知らない言葉を、ひとつずつ覚えていきましょう。
「真人間」とは?意味
真人間(まにんげん)とは、育ちがいい人のこと。
一般教養を身につけていて、どこに出しても恥ずかしくない行動がとれる人をあらわします。
まじめな人、不良ではない人が「真人間」です。
そもそも「真人間」とは「真の人間」のこと。
この場合の「真」には「誠意がある」という訳があります。
そのためずる賢い考えに走らず、誠意ある対応を取れる人を「真人間」と呼んでいます。
ミスをしたら素直に「ごめんなさい」と謝ることができ、他の人との約束をきちんと守れる、信頼のおける人物像をあらわしています。
いい加減なところがなくて、身なりや言葉遣いがきちんとしている人です。
「真人間」の概要
「真人間」という言葉は、1930年代のアメリカ映画のタイトル名です。
この映画にはデパートで働く男性と、罪を犯して刑務所に入っていたヒロインの女性が出てきます。
実はこちらのデパートは、通常の百貨店とはひと味もふた味も違うもの。
刑務所から出所した人を、更生させるための施設でした。
思わぬところで運命的な出会いをした2人は、やがて惹かれ合っていきます。
しだいに男性の影響を受けて、悪名高きヒロインが善良な女性に生まれ変わっていきます。
映画では「足を洗う」という意味で使われている「真人間」ですが、現在では好ましくない環境から脱すること、悪い仲間から離れることも「真人間になる」といっています。
自分を変えたいシーンで用いられる言葉です。
「真人間」の言葉の使い方や使われ方
「真人間」はこのように使用します。
・『怠け者の日々を脱して、真人間になれるよう頑張ります』
・『断酒をはじめました。真人間めざして、突っ走ります』
・『今日は真人間のフリをして、ママ友とランチ会に行ってきました』
「真人間」とは他人から信頼される、社会人のこと。
そのため「真人間になりたい」や「真人間を目指します」など、希望をあらわす言葉とセットで用います。
また「仮面をかぶって、いい人のフリをすること」も「真人間になる」といいます。
色々な意味でつかえる、ユニークな言葉です。
「真人間」の類語や言いかえ
「真人間」と同じような言葉には、次のフレーズもあります。
・善良な人
・常識人
・人格者
・聖人君子
常識人というのは、社会人としてモラルのある行動をとれる人のこと。
日本語を正しく使えて、良識ある行動をとれる大人をあらわします。
また人格者とは、人から尊敬されるような気品がある人のこと。
聖人君子(せいじんくんし)も、教養のある理想的な人柄をあらわしています。
人としてお手本にしたい、あるべき姿です。
まとめ
「真人間」の意味と使い方をおさらいしました。
「真人間」とは、まじめで誠実な人のこと。
規則正しい生活をしていて、社会の一員として正しい行動をとれる人をあらわします。
人として進むべき道を、迷わずに踏める人が「真人間」です。