「礼儀を払う」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「礼儀を払う」について

礼儀を払うと書いて、れいぎをはらうと読みます。

ある特定の人物に対して、礼儀を尽くした態度を取る表現なのですが、払うの意味としては、支払う、納入するといった意味以外にも、ある目的のために大切なものを使う、費やす、心を向けたり注いだりする、心を傾斜するといった意味も含まれています。

だから礼儀を払うには、ある特定の相手に対して、心を込めて礼儀を尽くすといった気持ちと行動を示す意味が込められているのです。

「礼儀を払う」の意味とは

礼儀を払うとは、ある特定の相手に対して、礼と儀を尽くす態度を取る事を意味します。

礼は、礼儀作法、礼節の事です。

儀は、手本や法則、事柄、行儀などを表します。

礼儀作法や礼節、行儀などは、式典といった風に特別なシーンだけで使うのでなく、現代社会ではビジネスシーンでは当たり前のように毎日用いるマナーなので、マスターしていないと、社会に出て恥をかいてしまいます。

「礼儀を払う」の言葉の使い方

礼儀を払うとは、先輩や目上の人、取引先、お客さんだけでなく、お年寄りも使います。

礼儀を払うのは、態度を示す表現であり、自分よりは年上の人に対して、もしくは立場が上の人に対して用いられる言葉なので、使う相手が年上やお客さんに限らないのです。

礼儀を払うという言葉を使うシチュエーションとしては、お客さんや先輩、上司、取引先といった風に、誰か大切な人に対して用います。

自分よりも年下の人や子供には、礼儀を払うといった態度や表現は用いる事はほとんどないようです。

「礼儀を払う」を使った例文

「彼は礼儀を払う術を知らないようだから営業には向かない」彼は礼儀を払う術を知らない、営業といった風に、取引先、お客さんと多く接する仕事の場合には、礼儀作法を知らないと相手から無礼だと思われてしまいます。

できる営業マン程、礼儀作法が徹底しているのです。

「礼儀を払う」の例文1

「礼儀を払うことを知らないと出世できないよ」

ビジネスシーンでは、同じ会社内の先輩、上司だけでなく、取引先のお客さんや交渉相手にも礼儀を払う姿勢が重要ポイントとなります。

仕事をしていて、正しい挨拶の仕方や態度、接し方ができない人は、

「礼儀を払う」の例文2

「礼儀を払う事の大切さをこの研修で深く学ぶ事ができました」

社員教育の一環として、礼儀作法を徹底的に教え込む研修があります。

仕事の基本として、礼儀作法が出来ていないと、お客さんや取引先の人の前には出せないので、新人研修としてよく礼儀作法について学ばせる企業も多いようです。

「礼儀を払う」の例文3

「社会に出たら礼儀を払う大切さについて子供に言い聞かせている」

社会に出たら、いつでも礼儀を払えるように訓練をしていないと、ビジネスシーンなどで失敗してしまいます。

礼儀を払えるようになるためには、尊敬語、丁寧語、謙譲語を上手に使いこなすだけでなく、TPOに合わせたマナーを身につける事が大事です。

社会人になったら、礼儀を払う事が出来る人が、目上の人や取引先、お客さんに可愛がられるようになるので、子供に礼儀作法の大切さについて教えてあげる事が大事なのです。

「礼儀を払う」の英語と解釈

礼儀を払うを英語にすると、“Pay courtesy”と表現します。

“pay”が払うで、“courtesy”が礼儀という意味です。

他にも、礼儀という意味を表す表現として、“good manners”“good form”“etiquette”“decorum”“the proprieties”などがあります。

「礼儀を払う」の類語や類義表現

礼儀を払うにも、似たような表現がたくさんあります。

礼儀の類語としては、エチケット、折屈、儀礼、礼法、作法、礼節、おり屈み、折りかがみなど、様々な種類があります。

「礼節をもって接する」

礼儀を払うの類語に、礼節をもって接するという言葉があります。

誰か、もしくは目上の人、取引先の人、お客様に対しては、礼節をもって接するのが礼儀です。

礼儀と違う点は、礼と儀に対して、礼と節度という点です。

相手に対して、礼儀、敬意を示す事を表現する時に用いる言葉です。

相手が、年上、先輩、上司、社会的地位の高い人、目上の人、お客様といった風に、普段以上に礼を尽くして大切に、丁寧に接する場合に用います。

「敬意を払う」

ある特定の人物に対して、礼儀を払うのと類義した言葉として、敬意を払うという表現があります。

尊敬の気持ちを込めて丁寧に接する、礼と儀を尽くして対応するといった意味が込められています。

礼儀を払うの場合には、礼儀作法的な意味となりますが、敬意を払うとなると、相手への尊敬の気持ちや感謝の気持ちも込められているので、一般的なお客さんというよりは、先輩、尊敬している人、VIP、目上の人といった風に、言葉を用いる相手が限られてきます。