イラストや漫画にゆかりのある表現には、よく分からない言葉もあります。
この記事では、「絵のタッチ」の意味を分かりやすく説明していきます。
正しいニュアンスを、サクッとつかんでいきましょう。
「絵のタッチ」とは?意味
「絵のタッチ」とはイラストを仕上げるときの、筆の太さや造りの細かさのこと。
作家さんの画風の特徴を、あらわしたものです。
その絵の個性、そしてその作家さんの画風が「タッチ」になります。
例えば同じ「空に浮かぶ雲」を白いキャンパスに描いたとき、絵のタッチによって見え方は大きく変わってきます。
力強いタッチなら夏空に浮かぶ入道雲のように、生命感あふれる絵になります。
繊細なタッチだと、秋空に浮かぶいわし雲のように、はかない印象を与えます。
このように見る人の心を大きく揺さぶるものが「絵のタッチ」です。
「絵のタッチ」の概要
「絵のタッチ」という言葉がよく登場するのは、イラストレーターの人が仕事の受注をおこなうときです。
テレビのCMで使うのか、絵本の挿し絵として用いるのか、その目的によっても「求められるタッチ」は変わってきます。
どのような絵が必要なのか、判断するための規準となるものがタッチです。
複数のタッチをかき分けられるようになると、それに比例して仕事のオーダーも増えていきます。
そのため売れっ子のイラストレーターさんほど、タッチのかき分けがとても上手です。
ちなみに「絵のタッチ」をかき分ける技術のひとつに「ストローク」があります。
ストロークというのは、イラストの線のこと。
1本の線の描き方によっても、イラスト全体の印象は大きく変わってきます。
「絵のタッチ」の言葉の使い方や使われ方
「絵のタッチ」はこのように用います。
・ホテルのラウンジには、優しい絵のタッチの額が飾ってあった。
・昔の絵のタッチと、今の絵のタッチを比べてみた。
・「思いきって絵のタッチを変えてみたらどう?」先生がアドバイスをくれた。
「絵のタッチ」とは画風のこと。
その作品のイメージをあらわします。
「絵のタッチ」の類語や言いかえ
「絵のタッチ」の類語には、次のような言葉があります。
・ストローク
・筆さばき
・絵の作風
・スタイル
・画風
いずれもイラストや美術にまつわる、その作品の持ち味のこと。
筆づかいや色彩、リズム感など「その作品の個性」をあらわすものです。
またイラストや漫画、美術の世界ではその時代ごとに「トレンドのタッチ」が変わってきます。
その時代にあった作風を描いていくことも、人気のイラストレーターに求められる条件です。
まとめ
「絵のタッチ」について、分かりやすくお伝えしました。
「絵のタッチ」とは、イラストや漫画の作風や画風のこと。
ほのぼのとした絵のタッチ、淡い絵のタッチ、力強い絵のタッチなどと用います。
「絵のタッチ」はストロークと呼ばれる、1本の線によって印象が大きく変わってきます。
美術作品やイラストを鑑賞するときの、豆知識として覚えておくと便利です。