人々が日常生活を送るために必要なインフラといえば、水道、電気、ガスです。
これらはどれが欠けても困ることになります。
今回はそのうちの「ガス」を取り上げます。
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる人が使用しているもは「都市ガス」と呼ばれるガスです。
一軒家や店舗などでは「LPガス」が使われることもあります。
それでは、この「都市ガス」や「LPガス」とはどういうものなのでしょうか。
2つの違いは何でしょうか。
この記事では、「都市ガス」と「LPガス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都市ガス」とは?
「都市ガス」とは、一般的な名称ですが、使われているガスの主流はLNGです。
LNGとは、「Liquefied Natural Gas」の略で、「液化天然ガス」という意味で、メタンが主な成分です。
工場から供給所を経由して、主に地中に埋められているガス管を通して各部屋まで届けられます。
「LPガス」とは?
「LPガス」とは、日本のガスインフラとして使用されているもので、実体はLPGです。
LPGとは「Liquefied Petroleum Gas」の略で、日本語では「液化石油ガス」です。
ガスタンクからタンクローリーで輸送され、最終的にはLPガス容器(ボンベ)に充填されて各家まで届けられます。
「都市ガス」と「LPガス」の違い
「都市ガス」と「LPガス」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは日本でのガスインフラの種類であり、液化されたガスであることは同じですが、内容は全く違うものです。
それはここまで説明してきたように、「都市ガス」が「天然ガスから作られる」のに対して、「LPガス」は「石油から作られる」であるという部分です。
製造方法にも大きな違いがあり、「都市ガス」が、「極低温で液化する」のに対して、「LPガス」は「常温に近い温度で圧力をかけて液化する」ということです。
「都市ガス」の例文
「都市ガス」の例文は以下のようになります。
・『都市ガスが供給される経路にはガスホルダーと呼ばれる供給所が必要です』
・『都市ガスの供給に関しての支払いは公共料金として扱われます』
「LPガス」の例文
「LPガス」の例文は以下のようになります。
・『LPガスを使用するためには定期的にボンベを届けてもらう必要があります』
・『LPガスとプロパンガスは同じものを指す場合が多いです』
まとめ
この記事では、「都市ガス」と「LPガス」の違いを、解説してきました。
日本のインフラとしてのガスはこの2つのどちらかの形で供給されています。
私たちは、これらが届いている事が当然のように思っていますが、実際には、ガスを製造している工場から、自宅まで届けるためにはたくさんの施設や人々が関わっています。
これはガスだけではなく、水や電気に関しても同じです。
これらが届かなくなることの不便さは、災害時などにしか認識されてはいませんが、普段からそのありがたさを感じながら生活することが必要ではないでしょうか。