緊急ニュースが飛び込んできた時などによく使われる言葉として「錯綜」があります。
かなり慌てているときによく使われる言葉ですがいったいどのような意味があるのでしょうか。
今回は、「錯綜」の意味と類語について解説します。
「錯綜」とは?意味
「錯綜」とは「物事が入り乱れて不明瞭になっていること」という意味の言葉です。
「錯綜」の概要
「錯綜」の本来の意味は「多くのものが集まって入り混じる」です。
一箇所に多くのものが厚真入り混じると判別がつかなかったりはぐれたりしてしまうことから転じて「主に情報などが入り乱れるように伝えられているために混乱していること」を表す言葉として使われています。
「整然と並んでいたり規則的に動いたりしているのではなく集まったそれぞれが統制されることなく好き勝手に行動している様子」を指して「錯綜」と表現します。
本来であればきちんと整理され統一されている状態が理想であるのにそうではない状態が「錯綜」であり、基本的には好ましくないネガティブな意味合いで使われる表現です。
どんなものであれ現実として「錯綜」が発生するのは危険が伴います。
人や乗り物なら事故やトラブルが懸念されますし、情報や噂などが「錯綜」すると何が真実なのかがわからなくなり誤った情報が広まってしまう恐れがあります。
トラブルやリスクを回避するためには「錯綜」は解消されるべきものであり、望んで発生するものではなく自然発生的にそのような状態になることがほとんどです。
基本的には一時的に入り乱れている状態を指す言葉なので乱れた状態が継続的に続く場合は「混沌」名度別の表現が使われます。
「錯綜」の言葉の使い方や使われ方
・事故現場には多くの関係者が集まり情報が錯綜している。
・ハロウィンで集まった人たちと一般の利用者が交差点で錯綜している。
・ネット上では憶測や推測が錯綜し混乱を極めていた。
・ショッピングセンターの新規出店計画に絡んでさまざまな利権が錯綜しているらしい。
「錯綜」の類語や言いかえ
・入り組む
「物事の構造が複雑で容易に解明できない状態になっていること」という意味の言葉です。
簡単には整理できない状況という意味で「錯綜」と似た意味を持つ言葉です。
「錯綜」が統制がとれず混乱しているのに対し、こちらは複雑なストーリーや路地や角の多い道など複雑ではあるものの一定程度制御され思惑通りに作られた結果そうなっている様子を表します。
・飛び交う
「情報などが制御を離れて好き勝手に伝えられていること」という意味の言葉です。
本来は虫や鳥などが自由気ままにたくさん飛んでいる様子を表す言葉で、自由に空を飛ぶ様子になぞらえて「人の頭を超えて情報が統制なくやりとりされる」という意味で使われています。
「錯綜」と意味は非常に近いですがある程度やりとりの相手や発信者がはっきりしている混乱度合いが低いときに用いられます。
・交錯
「人や物が入り混じっている状態」を指す言葉です。
「錯綜」とはほぼ同じ意味合いですが全く統制がとれず当事者が困惑している場合を「錯綜」と表現するのに対し、こちらは当事者がそれぞれの思惑に従って理性的に行動している場合につ買われる言葉です。
まとめ
「錯綜」は意味さえわかれば難しい表現ではありません。
一度知ってしまえばすぐに理解できるのでこの機会に言葉の意味をしっかりと覚えておきましょう。