この記事では、「障碍」と「障害」の違いを分かりやすく説明していきます。
「障碍」とは?
「障碍」は「しょうがい」または「しょうげ」と読みます。
同じ漢字を使用していても、読みが違うと意味が違います。
「しょうがい」と読んだ場合には2つの意味があります。
一つは、物事の進行や成し遂げることに支障を起こすことです。
たとえば、眠ろうとしているのに大きな音を立てられると、眠りの邪魔をされてしまいます。
運動会で「しょうがい物競走」というものがあります。
これは、ゴールまでの道のりにある邪魔になるものをうまくクリアしながら、ゴールに向かう競争です。
これらは、何かに支障を与えています。
こういった支障を起こすことが「しょうがい」です。
もう一つの意味は、心や体が十分に働かず、活動に制限があることです。
たとえば、脚が不自由だと走ることが難しくなります。
車椅子を使用しなければならないと、狭い所を通りにくくなることでしょう。
こういったことで活動に制限が生まれます。
このような状態を持っていることが「しょうがい」です。
「しょうげ」と読むと「障害」という意味や、仏教で悟りの妨げになるものという意味になります。
「障碍」の使い方
「しょうがい」と読んで使われることが多いです。
妨げになること、活動に制限があることを意味しています。
「障害」とは?
「障害」には2つの意味があります。
一つは、物事を進めたり、成し遂げたりすることに、支障が起こるようにすることです。
ある人と結婚したいと考えている人のことで考えてみます。
この人は結婚したいと考えているのですが、相手と身分の差があると周囲の人に反対されたり、持参金を用意できなかったりしていました。
こういった事柄が結婚を妨げています。
これら、結婚の妨げになっているものを「障害」といいます。
もう一つの意味は、心や体の機能が十分に働かず、活動に制限があることです。
心や体の機能が十分に働かない理由には、個人的な問題や環境などがあります。
個人的な問題では、不規則な生活や事故などがあり、環境では騒音などがあります。
「障害」の使い方
支障が起こるようにすること、活動に制限があることという意味で使用をします。
「障碍」と「障害」の違い
「障碍」を「しょうがい」と読んだときは、「障害」と同じ意味です。
「がい」の字は「害」が一般的には使用されています。
「碍」は常用漢字表にない漢字です。
「害」の漢字を使用すると、その人が悪いイメージを与えてしまうという考えがあり、「障がい」と書くこともあります。
「障碍」の例文
・『障碍を持っている』
・『障碍によって活動が困難だ』
・『障碍をのりこえる』
「障害」の例文
・『胃腸に障害がある』
・『視覚に障害が出る』
・『障害があっても運動はできる』
まとめ
どちらの言葉も「しょうがい」と読みます。
この読み方をした場合は、2つの言葉が指していることは同じです。
一般的には「害」の字が使われており、「碍」は常用漢字表にはない漢字です。