この記事では、「難色を示す」の意味を分かりやすく説明していきます。
「難色を示す」とは?意味
「難色を示す」とは、態度を色で示した言葉で暗喩表現の一つです。
難色という部分が暗喩で、難しさには色などは存在しないのですが、あえて難しい色を示したということで物事が困難であるとを意味しています。
よって、「難色を示す」とは、困難である様子を示すことです。
「難色を示す」の概要
「難色を示す」は一種の表現法の一つで、比喩表現が物事を別の物に置き換えてストレートに表現する一方で、暗喩は、ストレートに物事を言わずあえてぼかして表現する方法です。
何故、ぼかして言う表現が生まれたかについては分からない点が多いのですが、ぼかして物事を言う場合における利点は相手側にどちらに取ることもできるという印象を与えることができ、逃げの言葉として機能します。
「難色を示す」の場合、はっきり、難しいと言っておらず、あえて色で表現しているため、ひょっとしたら難しいと言ってるけどできるかもという部分が生まれます。
この部分が「難色を示す」という言葉のみそです。
「難色を示す」の言葉の使い方や使われ方
「難色を示す」は、出来ないかもしれないという素振りを表現するために使用します。
よって、物事ができそうであってもできない素振りを表現したい場合、「難色を示す」を使用します。
「難色を示す」を使った例文
・『会計システムの改良に難色を示す』
この例は、会計システムを新しく作り直すことについて難しい顔をするそぶりを見せたという例です。
「難色を示す」は、そぶりを見せることで相手側に若干の期待も持たせます。
ゆえに、出来ないと言っているようですが、実は出来る可能性もあるのです。
できる場合、単にこのシステムを作り直すよう言われた人がサボりたいが故できないふりをしているという解釈になります。
・『部長に今日中には無理だと難色を示すが、やれと言われた』 この例は、仕事を今日中にやれと言われた例で、無理だという振りをしたが通用しなかった例です。
「難色を示す」は、振りをすることなのでこの場合、部長は、出来ると踏んだ上で、仕事を任されたものが出来ない振りをしていると看破しています。
まとめ
「難色を示す」は、暗喩表現で相手側に若干の期待を持たせたり、本来の意味をぼかす表現です。
例えば、難しいや出来ないという言葉は断言されている分、相手側はそれに対して期待しません。
ですが、暗喩で「難色を示す」のように振りをしているだけであれば、ひょっとしたらできるんじゃあないかということを考えるが故、「難色を示す」は、難しいですと言い出した側の能力を判断して難しくないと判断された場合、お仕事であればお仕事を終えないといけません。
よって「難色を示す」とは相手に期待を指せるが故、完全なる否定では無い上、振りであるが故看破された場合、仕事であれば、グダグダ言わずに仕事をしろと言われるわけです。