「風来坊」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「風来坊」とは?意味と使い方

この記事では、「風来坊」の意味を分かりやすく説明していきます。

知らない言葉を、短時間でおさえていきましょう。

「風来坊」とは?意味

風来坊(ふうらいぼう)とは、さすらい者のこと。

フラリとやって来て、そこに居ついているような、ちゃっかり者をあらわします。

家にじっとしていられなくて、いつでも遊び歩いているような人をさします。

掴みどころの無い人、自由気ままにマイペースに生きている人です。

「風来坊」という言葉には「風来」「坊」という2つの単語が入っています。

「風来」というのは、旅人のようにいきなりやって来る人のこと。

流れ者をあらわします。

そして「坊」とは、小さい子どもの愛称です。

そのため子どもっぽくて、しっかりしていない人。

住まいや職が定まっていないのに、フラフラしているような人を「風来坊」といいます。


「風来坊」の概要

「風来坊」は昔から使われてきた、古い日本語です。

風に飛ばされてやってきた紙飛行機のように、身軽な行動をしている人という意味合いがあります。

ちなみに「風来坊」と聞いて、ぱっと思い浮かべるのが「フーテンの寅さん」です。

『男はつらいよ』に出てくる寅さんは、まさに風来坊の代表格ともいうべき存在です。

「フーテン」には、街中をさまよっている人という意味があります。

ずっと放浪生活を続けていて、定職や家をもたない寅さん。

決して人として見上げた行動ではありませんが、どこか憎めないところもあります。

不器用な生き方をしていて、周りがそっと手を差し伸べたくなる人。

そういった一面も持っているのが「風来坊」です。


「風来坊」の言葉の使い方や使われ方

「風来坊」はこのように使われています。

・『風来坊な兄貴は、いつも母の手を焼かせている』
・『かつては風来坊でしたが、今では心を入れ替えて商売に励んでいます』
・『夢を追いかけていた20代は、世間から風来坊と思われていた』
風来坊はのらりくらりと、暮らしている人のこと。

制限のある生活が嫌いで、人生の旅を続けているような人を指します。

そのため定職に就かずにフラフラしている人、遊び歩いている人を揶揄するシーンで用います。

また武勇伝として、自分のことを「風来坊」と示すこともあります。

「風来坊」の類語や言いかえ

「風来坊」の言いかえには、次のような言葉もあります。

・旅がらす
・どら息子
・遊び人
「旅がらす」とは、仕事を持たずに1年中旅をしている人のこと。

また「どら息子」は、親のすねをかじっている男の人をあらわします。

このほか「放浪者」の言い方もあります。

まとめ

「風来坊」の意味と使い方を改めておさらいしました。

「風来坊」とは落ち着きがなく、年がら年中出歩いている人をあらわします。

また夢を追い求めて、ずっと定職につかない人をいいます。

まるで「フーテンの寅さん」のような、小さな子どもが大人になったような人を指します。

どこか庶民的で憎めない人です。

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