この記事では、「楽観的」と「前向き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「楽観的」とは?
「らっかんてき」と読みます。
例えば、『あなたはとても楽観的な人ですね』と言われたら、悪口ではないにしろ褒められているわけではありません。
また、『あの人って楽観的過ぎるよね』と自分の居ない場所で言われたなら、陰口を言われていると考えて間違いありません。
楽観的とは、物事を正しく判断しないままに軽々しく感じている様を表す言葉だからです。
そのため、深刻な状況を正しく判断できない人を蔑みつつ使うのが正解で、誤って使うと大変なことになります。
ただし、心底忌み嫌う人に使うのも少し違い、嫌いではない人の欠点を笑って許すようなイメージで用いるのが大半です。
「お気楽主義」や「呑気」と同じような意味合いで使います。
「前向き」とは?
失敗を悔いる時間をも惜しんでひたすら前進する気持ちを失わない人の姿勢を前向きと言います。
近年は英語のポジティブという言葉を好んで使う人も増えてきました。
くよくよしている時間があるなら、状況をより良くするための改善策を考える時間として使いたいという建設的な思考の持ち主のことです。
『あの人って超前向きだよね』と言われたなら、あなたという人間を好意的に評価してもらえたと安心してください。
前向きの反対語は後ろ向きで、過ぎたことをいつまでも悔やみ、気持ちの切り替えができません。
英語では、ネガティブになります。
大抵の人は、「いつも前向きな思考で生きたい」と願っていると言っても過言ではありません。
「楽観的」と「前向き」の違い
「楽観的」と「前向き」の違いを、分かりやすく解説します。
楽観的と前向きの大きな違いは、好意的に捉えてくれている人が使う言葉か、それともそうでない人が使う言葉かにあります。
好意的に捉えてくれる人は、「あなたはとても前向きな人ですね」と言ってくれます。
この場合、前向きは誉め言葉として使われているのです。
一方、「あなたはいつでも楽観的」と言う人は、あなたのことに呆れてしまっている様子が窺えます。
好意を持つ人に対して使う言葉なのか、それとも反感とはいかないまでも否定的な場合に使う言葉なのか。
その点が、楽観的と前向きの大きな違いです。
まとめ
肩の力を抜いて考える楽観的な人は、ストレスに苛まれることなく生き生きと人生を謳歌できる人なのでしょう。
しかしながら、あまり誉め言葉として使われることはありません。
また、前向きな人は失敗を恐れず、目標に向かって突き進む強さとひたむきさが魅力です。
これはひとつの理想であり、誰もがそうありたいと願っています。
そのため、誉め言葉として積極的に使われる言葉でもあります。
楽観的と前向きはニュアンス的に同じでも、使い方を間違えると取り返しのつかないことになるでしょう。
言われた側は、好意や悪意を明確に受け取ってしまいますから、気を付けたいものです。