この記事では、「原理」と「原則」の違いを分かりやすく説明していきます。
「原理」とは?
「原理」には、2つの意味があります。
1つめは、基本法則のことです。
ものごとのよりどころにする根本法則を意味します。
「てこの原理」のように使用します。
もう一つの意味は、哲学に関する意味で、他を規定するけれども、それ自身は他に依存しない根本的なものを意味します。
ラテン語では“principium”とつづり、“prin”は「最初の」、“cipi”は「石」を意味します。
この語が日本語では「原理」と訳されました。
「原」という漢字には、おおもとという意味があり、「理」という漢字には、ことわり、すじという意味があります。
ことわりとは、物事のすじみち、道理のことです。
「原則」とは?
「原則」は、共通の決まりを意味します。
多くのものに当てはまる場合の共通について使用されます。
「原則的に部外者には公表することができない」といった使い方をします。
「則」という漢字には、きまり、おきてという意味があります。
「原理」と「原則」の違い
「原理」は法則について使用される言葉です。
「原則」は決まりについて使用される言葉です。
「原理」は「てこの原理」のように使用されますが、てこの原理は人間が決めた法則ではなく、一定の条件では起こるものです。
それに対して「原則」は、人間が決めたものです。
まとめ
「原理」は普遍的な法則を意味し、「原則」は共通の決まりを意味する言葉です。