この記事では、「振り回す」と「振りかざす」の違いを分かりやすく説明していきます。
「振り回す」とは?
「振り回す」とは、物を手に持って大きく振ったり回したりする動作のことです。
また、他人をむやみに動かすこと、自分のいいように動かすこと、あるいは自慢することの比喩的な表現として用いられます。
「振り回す」は「振る」「回す」の2つの動詞を組み合わせた複合動詞です。
「振る」には物をゆする、上下に動かすという意味が、「回す」には物を円を描くように動かすという意味があります。
複合動詞になることで ただものを振るだけでなくダイナミックに手を動かして物を振っている状況が伝わってきます。
「振り回す」は、人や機械などが物を物理的に動かすさまを表す用語です。
そのほか、自分の都合で人を巻き込みほんろうする迷惑な様子、他人に物をひけらかすいやみな態度を表す時にも使われています。
「振り回す」の例文
・『棒を振り回すのは危ないよ』
・『彼女はわがままな性格で、いつも周りの人を振り回している』
・『おじは権威を振り回して好き放題している』
「振りかざす」とは?
「振りかざす」とは、手に持った刀などを頭の上まで振り上げる動作のことです。
また、権力や主張を掲げ見せつけることも意味します。
「振りかざす」は「振る」と「かざす」の2つの動詞を組み合わせた複合動詞です。
「かざす」は、持ち上げた物を何かの上で掲げたままにする動作を表しており、「振りかざす」は上に向かって持ち上げた物を下におろさずそのまま掲げた状態を表します。
類語には「振り上げる」「振りかぶる」などがあり、刀を振りかざす場合はほぼ同じ意味を表します。
物理的に物を振り上げる様子を表す言葉ですが、権威や主張をはっきり見えるように掲げるという意味でしばしば用いられています。
「振りかざす」の例文
・『敵の前で、長い刀を振りかざして身構える』
・『あの人の主張は、ただ正義を振りかざしているだけに過ぎない』
・『権力を振りかざし威張っている人』
「振り回す」と「振りかざす」の違い
「振り回す」と「振りかざす」の違いを、分かりやすく解説します。
動作としての「振り回す」は物を大きく回すように振ること、「振りかざす」は持ち上げた物を掲げたまま構えることです。
「振り回す」は手に持ったものを左右上下に動かしますが、「振りかざす」は一度上にあげた物を下ろさず掲げたままにしているところが「振り回す」と異なります。
権力や知識などを「見せつける」という意味ではどちらも同じニュアンスで使うことができます。
ちなみに「振り回す」は「他人をほんろうする」という意味でも使われますが、「振りかざす」にその意味はありません。
まとめ
「振り回す」や「振りかざす」は、主に刀や棒などを持った場面で使われる言葉ですが、仕草は少し異なります。
言葉を聞いた時には同じようなシチュエーションが脳裏に浮かぶ言葉ですが、ニュアンスは違うので正しく使い分けできるようにしておきましょう。