この記事では、「稼働」と「可動」の違いを分かりやすく説明していきます。
「稼働」とは?
「稼働」は「かどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仕事すること」という意味で、実際に労働することを言います。
2つ目は「機械が動いて役割を果たすこと」という意味で、人が運転することで機械が動いて仕事することを言います。
上記に共通するのは「仕事する」という意味です。
「稼」は「かせぐ」とも読み「はたらく」「はたらいて収入を得る」という意味、「働」は「はたらく」とも読み「仕事する」という意味、「稼働」で「仕事を持ち働くこと」になります。
「稼働」の使い方
「稼働」は「仕事すること」「機械が動いて役割を果たすこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「稼働する・した」と使われたり、副詞として「稼働して」と使われたりします。
「稼働」の他に「稼動」という言葉もあり、「機械が動くこと」という意味で使い分けることもありますが、メディアでは「稼働」に統一されていますので、迷った時には「稼働」を使った方が良いでしょう。
「可動」とは?
「可動」も「かどう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「活動できること」という意味で、機械な操作できる状態を言います。
2つ目は「移動できること」という意味で、ある場所から別の場所に移せる状態を言います。
3つ目は「動く仕掛けになっていること」という意味で、同じ種類でも動かないものもある中、ある仕掛けにより動けるもののことを言います。
上記に共通するのは「動かせる」という意味です。
「可」は「よい」「べし」とよも読み、「できる」「なし得る」という意味、「動」は「うごく」とも読み「位置や状態が移り変わる」という意味、「可動」で「位置や状態が移り変われること」になります。
「可動」の使い方
「可動」は「活動できること」「移動できること」「動く仕掛けになっていること」という意味で使われます。
名詞ですが、「可動式」「可動性」「可動域」など複合語として使われることが多くなります」 基本的に、活動させられたり動かせることそのものを表す言葉で、仕事をするかどうかまでは含まれていません。
「稼働」と「可動」の違い
「稼働」は「仕事すること」「機械が動いて役割を果たすこと」という意味です。
「可動」は「活動または移動できること」という意味です。
「稼働」の例文
・『バイトは稼働日数により給料が変わる』
・『登録メンバーは多いのに実際の稼働人数が少ない』
・『工場の稼働率が60%を切ったので閉鎖を考えている』
・『原発の再稼働については反対意見も多い』
「可動」の例文
・『この扉は可動式なのでいざという時に取り払える』
・『会議室に可動式間仕切りを設置する』
・『ピッチャーとして肩の関節の可動域を広げたい』
・『ステージが可動式なので豪華な演出が期待できる』
まとめ
今回は「稼働」と「可動」について紹介しました。
「稼働」は「実際に働く」、「可動」は「動かせる」と覚えておきましょう。