数学や理科を勉強していると「体積」と「質量」というよく似たワードが出てくることがあります。
この記事では、「体積」と「質量」の違いを分かりやすく説明していきます。
計算の基礎を知って、学力をつけていきましょう。
「体積」とは?
体積とは、空間の大きさのこと。
縦や横の長さだけではなく、高さなどの奥ゆきをふくめた量のことです。
3次元の世界で対象となるモノが、どのくらいの大きさを占めているのか考える手がかりになります。
たとえばコップを真正面から見たとき、コップのだいたいの大きさは分かっても、その中にどのくらいの量のジュースを入れればいいのか、見ただけでは検討がつきません。
これを知るカギとなるのが体積。
体積があるからこそ、知りたいモノのボリュームを正確に調べられるのです。
ゴミ箱の大きさ、お風呂の大きさ、学校のプール。
体積という角度から身の周りの物を眺めてみると「その物がどのくらいの広さなのか」立体的によく分かるようになります。
「質量」とは?
質量とは、物体の重さのこと。
検証したいモノが、どのくらいの重量があるのか示したものです。
質量の単位は色々あり、メジャーなところがキログラム。
さらに大きくなるとトンでしめされます。
質量がどのくらいなのかは「慣性の大きさ」の値で決まっています。
また質量は電子がいくつあるのか、中性子や陽子はどのくらいあるのかにもよって左右されます。
電子や陽子の数は宇宙空間に行っても変わらないので、地球上の質量の大きさと火星の質量の大きさは同じ。
つまり万国共通の重さが、質量にあたります。
ちなみに質量とよく似た言葉に「重さ」がありますが、質量と重さは似て非なるもの。
重さは重力をふまえた値になるので、地球上の重さと火星の重さは異なってきます。
どこに行っても物の重さの規準となるのが、質量なのです。
「体積」と「質量」の違い
「体積」と「質量」は、とても似ていますが、中身はまったく異なるものです。
「体積」と「質量」の違いを、分かりやすく解説します。
・体積は空間、質量は重さ 体積と質量は、よく似ているので間違えて覚えてしまうこともあります。
体積は空間の広がりをあらわしています。
例えばボールを真上から見下ろすとただの丸に見えます。
ところが手にとってみると、丸い膨らみを感じることができます。
この膨らみや奥ゆき・ボリュームが体積。
体積を計算できるようになると、トラックに何個ボールが入るか正確に求めて判断していけます。
それに対して、物質の重さをあらわしているのが質量です。
質量は重力などを考えていない、その物本来の重さのこと。
宇宙に行っても、質量は変わることはありません。
まとめ
「体積」と「質量」の違いを分かりやすくお伝えしました。
体積は3次元の空間の広がりのこと。
質量はその物質がもっている重さです。
質量は電子や陽子の個数によって、値が変わります。
よく似た理科の言葉ですが、丁寧におさえて学習に活かしていきましょう。