この記事では、「うろ覚え」の意味を分かりやすく説明していきます。
「うろ覚え」とは?意味
日常生活で何気なく使っている「うろ覚え」という言葉。
意味は「はっきりと正確に覚えていない」「不確実な記憶」になります。
「うろ覚え」の概要
「うろ覚え」は「うろ」と「覚え」という2つの言葉からできている言葉です。
「うろ」は「空」「虚」「洞」という3つの異なる漢字で表現でき、それぞれ「空覚え」「嘘覚え」「洞覚え」となります。
しかしこのような漢字を使った表記では(うろおぼえ)と読める人は少数派です。
そのために一般的には「うろ覚え」と「うろ」はひらがな表記を使います。
いずれにせよ「空」「虚」「洞」という漢字は、空である、中身がない、穴(空洞)であるというように、しっかりとした中心部分がない、つまり確実性がないということを表します。
また「うろ覚え」ではなく「うる覚え」と言う人もいます。
話し言葉の場合では特別に問題はありませんが、文章表記する場合では「うろ覚え」とするのが正解になります。
「うろ覚え」の言葉の使い方や使われ方
この「うろ覚え」はある程度自分の記憶や知識に確信を持てない時に使うのが一般的です。
昔読んだ本のストーリーを他の人に話す時に「うろ覚えだけれど、その小説の舞台になったのは〇〇と言う町だったと思う」と、「うろ覚え」を使います。
また控え目あることが美徳とされる文化を持つ日本では、物事を自分目線で断言することはしばし良しとされません。
つまり堂々と「この約束は〇〇だったはずです」と言うよりも、「うろ覚えですが、この約束は〇〇だったのではないでしょうか」と言う方が好まれます。
もちろん、「うろ覚えですが」を使わず、確信を持った態度で発言するのが大切なケースもあります。
口頭試験や大切な発表などで、「うろ覚え」を使うのはメリットが多いとは言えません。
自信を持って発言しなくてはいけない場面では、「うろ覚え」を使うのは控えるべきです。
「うろ覚え」の類語や言いかえ
「うろ覚え」と同じような意味を表現をしたい時には、「不明瞭」「不確か」「おぼつかない」「あやしい」「曖昧」「何となく」を使えます。
友達同士などでは「確かじゃないんだけれど」「ちょっと曖昧なんだけれど」などの表現を使います。
しかしビジネスや公の場では「うろ覚え」よりも、「不確か」や「不明瞭」を使う方ケースが一般的です。
「不確かな記憶ですが」や「不明瞭にか覚えていませんが」などがその例です。
どちらかと言えば「うろ覚え」は個人的な会話で使う方が適している表現でしょう。
まとめ
何となく使っている「うろ覚え」と言う言葉ですが、3つの違う漢字で表記できるのを知っている人はそう多くはないようです。
多くの言葉は漢字表記を目にすることで、初めてその言葉の意味が明確に理解できることもあります。
「うろ覚え」の「うろ」も、「空」「虚」「洞」の漢字が使われると分かれば、この言葉の持つ意味がより一層理解できます。