この記事では、「講師」と「助教諭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講師」とは?
講師という言葉自体には塾で教える先生、講演会の講師などの意味がありますが、学校においては、嘱託として特定の科目を担当して生徒に教える人を指す言葉で、大学講師は教員免許は不要ですが、小中高の学校の講師には教員免許が必要となります。
ただし、特別非常勤講師は教員免許は不要です。
学校の講師には臨時的任用教員の別名でもある常勤講師と期間限定かつ教科を限定して雇用され、授業にかかわる仕事以外の生活指導や部活の指導などは基本的には行わない非常勤講師があります。
常勤講師は産休などの教諭の代理で授業を受け持ち、待遇自体は正規の教諭に近い非常勤講師は非常勤という特性から副業が認められていますが、常勤講師は副業は認められていません。
大学の講師は教員免許は不要ですが修士や博士号を持っていることが有利とされ、大学での常勤講師は授業・講義以外の会議の管理も行います。
非常勤講師は授業・講義のみ行います。
常勤講師は教授の推薦などで職務につくことが多いようです。
「助教諭」とは?
小、中、高等学校において普通免許状(教員免許)を持つ者を採用することができない場合に限り検定により授与できる臨時免許状を所有して教諭の職務を助ける学校職員のことを指します。
臨時免許状は高校卒や短大卒でも取得でき、有効期限が3年と短くなっています。
現在では教員免許を取得している人が増えていることから、助教諭の採用が少なくなっています。
助教諭は教員不足を補う目的で取られた施策ですが、現在においては高校の工業教科の教員、養護教諭を助ける養護助教諭、特別支援学校での助教諭の採用というケースはあるようです。
大学は教えるものを教諭と呼ぶ方式ではないため、助教諭の概念はありません。
「講師」と「助教諭」の違い
「講師」と「助教諭」の違いを、分かりやすく解説します。
講師は学校で教える以外に講演会の講師や塾、カルチャースクールなどで教える人を指して講師と言いますが、高校、小中学校においての講師は常勤講師と非常勤講師に分かれており、より教諭に近い役割を持つのが常勤講師で、臨時的に雇用されます。
非常勤講師も臨時的な雇用ですが教諭のような生活指導、部活などの業務は行いません。
助教諭は教諭の補助を行い、教員免許が必要な高校、小中学校の講師(常勤講師、非常勤講師)に対して、助教諭は臨時免許状という大学を卒業していないものでも検定により取得教員免許が必要となります。
教諭を助けるのが主な仕事です。
講師よりは助教諭の方がなりやすいとも言えますが、教員免許取得車が増えた現在では助教諭の制度は現在ではあまり使われなくなっています。
教員免許を取得すると助教諭にはなれません。
まとめ
「講師」と「助教諭」は学校において教える役割で比較するとより教諭に近いのが講師と言えます。
制度として助教諭は減りつつありますが、助教諭は実習系の授業を行うことはあります。