この記事では、クリぼっちの意味を分かりやすく説明していきます。
クリぼっちとは?意味
クリぼっちとは、多くの人が愛する家族や恋人と一緒に祝うクリスマスだというのに、ひとりで過ごす人のことを指す言葉です。
誰もいない状況の中、一人でケーキにロウソクを立てて、ご馳走を食べているその悲壮感漂う姿に、同じく誰とも過ごせない状況の人々の間でクリぼっちと言い表したことで、世の中に広まっていった若者が使うスラング用語です。
クリぼっちの概要
12月の終わりになると、日本国内では恋人たちが夜景を見ながら食事したり、ホテルで一夜を過ごす楽しい日であるはずのクリスマス。
家族とケーキを囲んで祝ったり、親友とゲームするなど思い出作りをする日でもあります。
しかし、誰からも誘われることもなく、一人で食事して終えることをクリぼっちと言い表し、いかに気の毒で虚しいかを表現するわけです。
この言葉が世の中に出始めたのは2010年のことであり、毎日新聞デジタルのインタビューで女優の川島海荷が「友達がクリぼっちになっちゃう」と言ったことから、同じように一人でクリスマスを過ごす予定の人の心を捉えました。
その2年後、NHKの調査でクリスマスを一人で過ごす予定の男女が実に半数近くもいたことから、このクリぼっちが若者世代に浸透。
SNSで「俺はクリぼっちだ」とツイートする人が続出し、2016年にはこの言葉が流行します。
ツイートする人はたいていが男性であり、女性よりもクリぼっちが多い傾向が見られます。
2016年にはクリスマスを一人で過ごす人のために商品を販売し、「クリぼっち商戦」という言葉も誕生しました。
クリぼっちの使い方や使われ方
言葉が広がるほどクリスマスに恋人はいないは、家族とも過ごせないことが残念で恥ずかしいという意味で使われているクリぼっち。
一人で気の毒な人を見かけたときに「あの人はクリぼっちでかわいそう」と同情する気持ちを表します。
また、ひとりでいることがいかに悲しいことであり、つらいと思う人が自分の方から「私はクリぼっちでつらい」と人に伝えるときにも使われています。
そして、同じような境遇の人を見つけたいと思うとき、SNSや掲示板で「自分と同じようにクリぼっちの人はいないか」と呼びかけたり、「クリぼっちでがっかり」と気持ちを伝えて共有するときに使える言葉です。
クリぼっちを使った例文
・彼女と連絡が取れないので今年はクリぼっちになりそうだ。
・出会いを見つけようとしない人はいつまでもクリぼっちのままだろう。
・私と同じようにクリぼっちの人で集まろうとSNSで呼びかけても返事がない。
愛する人と真剣に付き合ってきたというのに、些細なことで喧嘩してしまい、連絡が取れなくなってしまう人もいるでしょう。
そのようなときにこのまま仲直りできなければクリスマスは一人で過ごすことになると思う人の気持ちを表します。
また、自分から出会いを見つけられない人は、今年だけでなく、来年も恋人がいない状態になる傾向が見られます。
そのため、SNSでぼっちになりそうな人に呼びかけて一緒に過ごそうと誘いましたが、元々付き合いが苦手な人が多いことが原因でぼっちになってしまう人もいます。
まとめ
大好きな人と過ごす人が多いクリスマスですが、相手と会うことさえできない人もいます。
恋人もいないし、家族は遠くに住んでいて会えないなど、一人で過ごす理由にはいろいろあります。
そのような人をクリぼっちと例えますが、周囲にそのような人がいたら一緒に過ごさないかと誘ってあげるのも素敵なことです。