「駆け抜ける」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「駆け抜ける」とは?意味と使い方

この記事では、「駆け抜ける」の意味を分かりやすく説明していきます。

「駆け抜ける」とは?意味

「駆け抜ける」の読みは「かけぬける」で、「一定の距離を走り過ぎること」、そこから転じて「一定の期間を、力を込めて思い残すことなく、やり抜くこと」を意味する慣用句です。

また、「心が強烈な感情や感覚で、一瞬の間、満たされること」の意味でも使われます。


「駆け抜ける」の概要

「駆け抜ける」の文字通りの意味は、競馬で馬が全力である距離を走ったり、人が短距離からマラソンまで一定の距離を全力で走りぬくことです。

「駆ける」「速く走るや、疾走する」ことを指す言葉です。

また「抜ける」「すっぽり落ちる」「突っ切る」「脱出する」を意味する言葉で、この慣用句では「突っ切る」意味で使われており、「駆け抜ける」「疾走して突っ切ること」の意味となるのです。

また、そこから転じて、人がある事に対して一定の時間、思い残すことがないように、全力を尽くすことを指す意味でも使われる様になったものです。

ビジネスマンなら寝食を忘れて重要なプロジェクトを遂行するために、数カ月を仕事に全力を尽くした場合や、大学の受験で高校3年生の1年間を勉強漬けで頑張った場合や、短い生涯を何かの目的のために、そのすべてを掛けたような場合に、「駆け抜ける」と使うのです。

また同じ時間軸でも、一瞬の間、強烈な感覚や感情に捕らわれる場合にも「駆け抜ける」と使われます。


「駆け抜ける」の言葉の使い方や使われ方

「駆け抜ける」の言葉は、以下の例の様に使われます。

大きく3つに区分して例示します。

一定の距離を走り抜ける場合の例
・『本命馬が、2馬身半を引き離してゴールを駆け抜けた。』

・『彼女はマラソンで42.195kmをトップで駆け抜けてテープを切ったが、まだまだ走れそうな余裕が感じられます。』
一定の期間、全力を尽くす場合の例
・『坂本龍馬は激動の幕末を駆け抜け、非業の最後を遂げました。その太く短い生き方に、現在も多くのファンがいます。』
・『彼は初めての衆議院選挙を、仲間のサポートを得て駆け抜ける事が出来ました。しかし残念ながら当選には至りませんでした。』
一瞬、強烈な感覚に捕らわれる場合の例
・『彼からその話を聞いて、戦慄が脳裏を駆け抜けました。』
・『恐怖のあまり、電流が全身を駆け抜ける感じを受けたと、お化け屋敷を出てきた彼女が、ほっとした表情で話していました。』

「駆け抜ける」の類語や言いかえ

「駆け抜ける」は、「走り抜ける」「突っ切る」、また「頑張り抜く」「やり遂げる」、さらに「ビリビリと来る」と言い換える事が出来ます。

まとめ

「駆け抜ける」とは、「一定の距離を走り過ぎること」、そこから転じて「一定の期間を、力を込めて思い残すことなく、やり抜くこと」を意味する慣用句です。

また、「心が強烈な感情や感覚で、一瞬の間、満たされること」の意味でも使われます。

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