この記事では、灯ともし頃の意味を分かりやすく説明していきます。
灯ともし頃とは?意味
灯ともし頃とは、日が暮れて、辺りが暗くなり始めた頃に部屋の明かりを点け始める頃合を意味します。
主に夕暮れどきに使う言葉でもあり、台所やトイレ、玄関など明かりを点けるときは灯ともし頃と言います。
灯りは「ひ」を、ともす頃は「あかり」を意味している言葉となります。
灯ともし頃の概要
太陽が沈み、辺りが暗くなったとき、街の街頭が灯る、そして人家の照明が点くとき灯ともし頃と例えます。
この灯ともし頃は、道路の電灯、店の照明なども含め、灯りが点くものが対象となっています。
灯りをともすことで街がパッと色づき、その街並みが灯りで幻想的に映る様に感動する。
そして、薄暗くなっていくなんとも空に美しく調和する様を表している言葉です。
その灯りを求めて多くの人がたわむれ、集い、調和する光景は実に画期的な街並みになり、商店街も繁華街がさらに人々の熱気で色づいていきます。
灯ともし頃の言葉の使い方や使われ方
灯ともし頃は、日暮れの街が照明の灯りで建物がほんのり色づき、看板も明るくなるその光景を魅力的に表現するときに使う言葉です。
文語調の美しさがあるこの言葉は、日常会話ではあまり使われませんが、小説で街の光景を表現するために使ったり、歌の歌詞に使われています。
その情緒溢れる光景をうまく想像させるとき、灯ともし頃と表現し、光景を伝えます。
この言葉を使った代表的な使われ方に、桜井くみ子の「灯ともし頃」があります。
語り歌が上手い桜井は、まさに灯ともし頃となる光景をしっとり歌い上げ、人の心に染みるメロディーと歌詞で聴く人を魅了します。
灯ともし頃を使った例文(使用例)
灯ともし頃を使った例文をご紹介します。
・君と出会ったあの日、ちょうど街は灯ともし頃だったね。
君と出会った日、ちょうど夕日が沈む頃だったと思い出すときに使う例文です。
愛する人に出会えたときの幸せな気持ちを真っ赤な夕日で空が色づく光景と重ね合わせて、より自分の気持ちが燃えるよう情熱的な愛に包まれていることを伝えています。
・灯ともし頃になると彼女のかわいい笑顔を思い出す。
空が夕日で赤く染まる頃、頬を赤く染めながら彼氏にかわいい顔で笑ったときの彼女の姿が思い浮かぶ。
思い浮かべるだけで幸せな気持ちに包まれる気持ちを表しています。
・あなたと別れた灯ともし頃、私は寂しさを紛らわすために夜の街へ向かったの。
愛する彼氏と別れたとき、ちょうど辺りは薄暗くなる灯ともし頃でした。
別れて落ち込む自分の気持ちを拭いたいと思う彼女は、少しでもその気持ちを払拭しようと夜の街へと向かいます。
まとめ
そろそろ辺りが薄暗くなり始め、街灯や家の灯りが点く頃を意味する灯ともし頃は、その光景をノスタルジックに演出し、聞く人や読む人に想像させるために使う言葉です。
灯ともし頃がどのような光景なのか、実際に薄暗くなった頃、街を見渡せる場所から全体的な光景に目を向けてみれば、この言葉の意味が分かるでしょう。