この記事では、「登頂」と「登山」の違いを分かりやすく説明していきます。
「登頂」とは?
山のてっぺんに登ることです。
山の定義はいろいろありますが、周囲の土地よりも高くなっている場所が山です。
国際連合環境計画では、山岳の定義がされており、あてはまるものが山とされています。
日本には、標高500m以下の山には、幌尻山、房住山、鹿野山などがあります。
日本で最も高い山は富士山で、標高は3776mです。
富士山よりもやや低い標高が3000mから3500mの山には、槍ヶ岳、間ノ岳、塩見岳などがあります。
このように山の標高はさまざまですが、どのような標高であっても、頂上まで登ることを意味する言葉です。
険しい山を登る場合は、登っている途中で体調が悪くなってしまうこともあるでしょう。
また、山の天気は変わりやすく、悪天候のため山に登れなくなってしまうこともあります。
そうすると、頂上まで行くことはあきらめなければなりません。
頂上にまで到達しない場合は、「登頂」とはいいません。
「登頂」の使い方
山のてっぺんに登ることについて使用をします。
山のてっぺんに登ろうと考えていても、途中で引き返してしまった場合には使用しません。
「登山」とは?
「登山」には、2つの意味があります。
1つめは、山に登ることです。
頂上に到達することという意味は含まれておらず、途中まで登ることも、頂上まで登ることも意味します。
山の高さは関係なく、標高500m以下の山に登ることも、富士山に登ることもいいます。
標高が低い山であっても「登山」をするときには、しっかりとした準備が必要です。
専用の靴、ザック、レインウエア、行動食、飲み物、アウター、ミドルレイヤー、ベースレイヤー、ロングパンツなどは必ず要ります。
もう一つの意味は、山にある神社や寺に参詣することです。
登ることが目的ではなく、お参りすることが目的です。
「登山」の使い方
山に登ることについて使用をします。
山の高さは意味に含まれていないので、山であれば標高に関係なく使用することが可能です。
「登頂」と「登山」の違い
どちらも山に登っていますが、どのあたりまで登るのかという点で意味が違います。
「登頂」はてっぺんにまで行くことです。
途中までのことは意味していません。
一番高いところまで行くことを意味する言葉です。
「登山」は山に登ることで、てっぺんにまで行くという意味は含まれていません。
てっぺんに行かなくても、山に登れば「登山」になります。
「登頂」の例文
・『登頂を考えている』
・『何度も登頂に挑戦している』
・『今度こそ登頂に成功してみせる』
・『登頂に成功しました』
「登山」の例文
・『登山計画を立てる』
・『登山に行くと友達に伝えた』
・『登山のための道具を買いに行く』
・『登山に行く日は晴れて欲しい』
まとめ
山に関係する2つの言葉ですが、どこまで行くのかという点で意味が違います。