この記事では、「個々」と「個別」の違いを分かりやすく説明していきます。
「個々」とは?
「個々(ここ)」とは、「物がいくつかある内の一つ一つ」や「人が複数いる場合の一人一人」を意味している言葉です。
「個々」の表現は、「複数の物・人がある(いる)内のそれぞれ・おのおの(各々)・一つ一つ」といった意味のニュアンスを持っています。
「個々」の使い方
「個々」という言葉は、「個々のお菓子を手作りしています」のように「複数の物があったり複数の人がいたりする場合の一つ一つ・一人一人」を意味して使うという使い方になります。
「個々」は「各々(おのおの)の人・それぞれの物」といった意味合いで使うことが可能です。
例えば、以下のような例文で使えます。
「集団で悪事をしていましたが、個々の人間を見ればそれほどの悪人ではありませんでした」
「個々の契約内容をしっかりと確認してからサインをしてください」
「個別」とは?
「個別(こべつ)」とは、「複数の物・人(たくさんの物・人)が集まっている全体を、一つ一つ・一人一人に切り離したもの」や「個々別々を略した言葉」を意味している単語です。
「個別」の表現には、「たくさんの物・人が集まってつくられている全体を、一つ一つあるいは一人一人に切り離してバラバラにしたもの」といった意味のニュアンスがあるのです。
「個別」の使い方
「個別」は「この食品は衛生管理のために個別に包装しています」のように、「多くの物・人が集まって構成されている全体を、一つ一つ・一人一人にバラバラに切り離したもの」を意味して使うという使い方になります。
例えば、以下のような例文で使えます。
「個別の案件を見ていくと、コストパフォーマンスの良い依頼もありました」
「彼らとは全員とではなく個別に交渉することで、それぞれの交渉を有利に進めやすくなるでしょう」
「個々」と「個別」の違い!
「個々」と「個別」の違いを、分かりやすく解説します。
「個々」と「個別」はどちらも「複数の物・人がある内の一つ一つ・一人一人」を意味している点では同じなのですが、「個々」は「シンプルに一つ一つのそれぞれの物・一人一人の各々の人」を意味しています。
「個々」に対して「個別」という言葉は、「たくさんの物・人が集まってまとまっているものを、一つ一つ・一人一人に切り離してバラバラにしたもの」といった意味のニュアンスを持っている違いがあります。
例えば、「個々の商品」という文章は「複数ある中の一つ一つの商品」を意味しているだけですが、「個別の商品」という文章にすると「複数の商品が集まっているものを、一つ一つの商品にバラバラにして分けたもの」といった意味合いが出てくる違いがあるのです。
そのため、一つ一つの商品を分けて包装していることを示す言葉は「個々包装」ではなくて「個別包装」になるのです。
まとめ
「個々」と「個別」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「個々」と「個別」はどちらも「複数の物や人間がある(いる)中での一つ一つ・一人一人」という同じ意味を持っていますが、「個別」には「個別包装・個別案件」などで使われる「複数の物・人が集まって全体を構成している中で、一つ一つ・一人一人を切り離してバラバラにしたもの」のニュアンスがある違いを挙げられます。
「個々」と「個別」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。