「ネイティブ」
この「ネイティブ」は、色々な場面で聞く言葉です。
そして、日本で使われているカタカナ語としての意味にはかなり柔軟性のあるので、とても使いやすい言葉でもあります。
本来の英語としての意味は後述しますが、それとは別の(意味の)言葉だと思って使った方がいいでしょう。
「ネイティブ」の意味
カタカナ語でのネイティブは、「その対象に準拠している」という意味で使われています。
もっと簡単に表現すれば、「それに沿っている」、「それと合っている」と考えると分かりやすいです。
例えば、「あのソフトはこのOS上でネイティブ動作する」と使えば、互換モードで動くような状態ではなく、きちんとそのOS用として作られているという意味になります。
よく使われる例として、「ネイティブな英語を話す」という表現がありますが、この場合には「まるで英語が母国語の人のように正しい文法や発音で話す」という解釈になります。
「ネイティブ」の言葉の使い方
ネイティブは、それこそ様々なシチュエーションで用いられる言葉です。
上に少し例を挙げましたが、他にも「従来通りのネイティブな操作性」と言えば、そのシリーズならではの操作性という意味になり、「(どこかの国の)ネイティブ並の服装」なら、その国の人がよく着ているような服装が表現できます。
このように、とても使い勝手に優れている言葉なので、意味を覚えてしまえば実際に使えるシーンが多々あるでしょう。
「ネイティブ」を使った例文・短文(解釈)
ネイティブを使った例文や短文です。
色々な使い方をしているので、自分で使う場合のいい参考になると思います。
「ネイティブ」の例文1
「これらの中に、ネイティブではない部品が1つだけ混じっている」
他の部品は全部専用の部品なのに、そうではない互換部品のようなものが1つだけ混じっていると言っています。
「ネイティブ」という言葉を「それに沿っている」という意味で使っている例になりますが、この言葉に慣れてくると、このような使い方はすぐにその意味だと理解できるようになります。
「ネイティブ」の例文2
「彼はネイティブっぽい発音でフランス語を話すのが特技らしい」
その彼は、まるでフランス語が母国語の人のような流暢な発音でフランス語が話せるということです。
この例文のように言語に対して使われる場合、英語としての意味に近いです。
尚、ほぼ完全にその国の言語が(もちろん発音も含めて)話せる人のことを、その言語の「ネイティブスピーカー」と呼んでいます。
「ネイティブ」の例文3
「地方の郷土料理を作り方からネイティブに真似てみたが、あまりうまくいかなかった」
その地方ならではの料理を作り方から完全に再現しようとしたが、それほど上手にはできなかったと言っています。
公開されているレシピだけでは分からない、独自のコツなどがあるのかも知れません。
「ネイティブ」の例文4
「ネイティブな人の監修なので安心だ」
それに対しての専門家や、現地の人などが監修していると判断できる文章です。
「ネイティブ」は「それに対して精通している」という意味でも使える例で、本来の意味とは若干異なりますが、このような使い方もよく見られます。
「ネイティブ」の英語と解釈
ネイティブは英語では“native”と表記しますが、この意味は「元々あったもの」、「その土地の先住民」という意味で、英語ではカタカナ語のような汎用性はない言葉です。
前項で発音に関して使う場合には英語の意味に近いと書いたのは、このように使われる言葉だからです。
日本語としての「ネイティブ」は、この英語の意味を発展させ、使いやすいようにした言葉だと考えていいでしょう。