「電荷」と「電子」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「電荷」と「電子」の違い違い

この記事では、「電荷」「電子」の違いを分かりやすく説明していきます。

「電荷」とは?

電荷とは、でんかという読み方をすべき言葉です。

文字で表現されたこの言葉を見れば明確ですが、でんきや稲妻といった意味を持っている電の字に、にもつや負担、責任といった意味の荷の字を付け加える事で生まれた言葉となっています。

そのため電荷とは、物体が帯びている電気の量を表すのです。


「電荷」の使い方

電荷は、物体が帯びる静電気の総量といった意味を表したい時に使われる言葉となっています。

そんな電荷は大きく分けて、プラスとマイナス、或いは正と負という2種類に分類する事が可能です。

ただし電荷という言葉自体は、日常生活で頻繁に見聞きする事はなく、電気工事を行う際等に用語として登場する程度だったりします。

なので一般的には使用機会はなく、余り馴染みがない言葉です。


「電子」とは?

電子とは、でんしという読み方をすべき言葉となっています。

漢字で表記されたこの言葉を目にすれば直ぐに理解可能でしょうが、でんきや雲と地上の間で起きる強い瞬間的な光といった意味を有する電の漢字に、小さい物やこどもという意味の子の漢字を付け足す事で成立している言葉です。

だからこそ電子とは、原子核の周りに分布し負の電荷を持つ素粒子を表します。

「電子」の使い方

電子は、マイナスの電荷を帯びている素粒子を示す言葉として用いられているのです。

宇宙を構成する素粒子の1つであり、プラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気を持つこの電子により、原子が構成されています。

なのでシンプルな電子という言葉は、宇宙の構成要因を語る様な場で使用されており、日常会話の中に頻繁に登場する様な言葉ではありません。

「電荷」と「電子」の違い

電荷と電子の文字を見比べれば即座に、2文字目が荷と子という明確な違いを見付ける事が出来ます。

ただし共に最初の文字が電であり、日常的に馴染みのない言葉同士であるため、ついついごっちゃになってしまう人もいるものです。

もっとも電荷は、物体が帯びている電気の総量を表す際に用いるべき言葉となっています。

一方の電子の方は、原子核の周りにいて、原子核と共に原子を構成する素粒子の事を示す言葉です。

「電荷」の例文

・『電荷は素粒子や物体が帯びている電気の量を示す言葉となっています』

「電子」の例文

・『弁当を買って来たので今から電子レンジで温めます』
・『残念ですが、電子機器に故障はつきものです』

まとめ

2つの言葉は、共に最初に電の字が付きますが2文字目が、荷と子という文字の違いがあります。

しかもその違いにより、表す意味合いも違っているのです。

まず電荷ですが、物質や粒子が帯びている電気の量を意味する言葉として使用されています。

対する電子は、原子核の周りを飛んでおり、原子核と一緒に原子を構成している素粒子を表現する言葉です。

とはいえ電子という言葉自体は、電子機器や電子計算機といった形で、それなりに目にする機会はあります。

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