この記事では、「モカ」と「ラテ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「モカ」とは?
「モカ」には、“Museum of Contemporary Art”というロサンゼルス現代美術館、防水材や床材に利用されるウレタン樹脂の硬化剤などの意味がありますが、ここではコーヒーの「モカ」について説明をします。
イエメンには、かつてモカ港という港がありました。
この港から積み出されていたことから、エチオピアとイエメンで生産されるコーヒーをこの名で呼んでいます。
栽培品種はアラビカ種で、フルーティーな香りと柔らかな酸味が特徴です。
コーヒー豆は焙煎具合によって香りが変わってきます。
一般的には、深く炒るほど苦味が強くなり、浅く炒ると酸味が強くなります。
これは、焙煎時にコーヒー豆に含まれるさまざまな成分が化学変化を起こすことによります。
「モカ」の酸味を楽しみたいときには浅めに、苦味を引き出したいときには深めに炒るようにします。
「モカ」の使い方
エチオピアとイエメンで生産されるコーヒー豆を指して使用する言葉です。
「ラテ」とは?
「ラテ」には2つの意味があります。
一つは、牛乳、ミルクのことです。
“latte”は「ラッテ」ともいい、イタリア語になります。
もう一つの意味は、カフェラテの略です。
カフェラテとは、温めた牛乳とコーヒーを混ぜ合わせた飲み物です。
コーヒーはエスプレッソであることが普通です。
牛乳とコーヒの割合に決まりはありません。
しかし、イタリアでは、たっぷりの牛乳に少しのコーヒーを加えたものは、ラッテ・マッキャートと呼ばれることがあります。
この飲み物に使用されるコーヒー豆は、深めに焙煎をして、極細挽きしたものであることが多いです。
エスプレッソは、機械を使って圧力をかけながら抽出する方法です。
素早く抽出することができます。
「ラテ」の使い方
牛乳とコーヒーを混ぜた飲み物を指して使用する言葉です。
似たようなものにカフェオレがありますが、これとは使用しているコーヒーの淹れ方が違います。
「ラテ」には一般的にはエスプレッソが使用されます。
「モカ」と「ラテ」の違い
どちらの言葉もコーヒーに関係しているのですが、同じものではありません。
前者は産地による呼び名です。
後者は飲み物として完成したものの呼び名です。
どちらのものも、一般的に日本で手に入れることができます。
「モカ」の例文
・『一番好きなコーヒーはモカです』
・『モカの香りに癒される』
・『いろいろなメーカーから販売されているモカを飲み比べる』
・『モカの詰め合わせをもらった』
「ラテ」の例文
・『カフェでラテを飲む』
・『コンビニでラテを購入する』
・『抹茶ラテが好き』
・『新作のラテが登場した』
まとめ
どちらの言葉もコーヒ―に関係しているのですが、同じものではありません。
一方は産地による呼び方、もう一方は飲み物として完成したものの呼び方です。